2011 五本の指

明けましておめでとうございます。
本年も、「とり、本屋さんにゆく」を
よろしくお願いいたします。


さて、昨年2011年を振り返ってみますと、
とにかく、書き漏らしが多かったですな。
例によって五本の指を選定するために昨年の記事を見直していたが、
あれもこれもそれも書いていない。備忘録にもなりゃしない。


と、ここまでの文章、昨年のコピペです。(西暦だけプラス1)
ええ、2010年とほぼ変わりない状況ですな。
書けなかった本がさらに増えてるけどねー。
もっといっぱい読み終えてるのに。
良かった本を全然紹介できてない。


これから昨年の五本の指を報告していくのだけれど、
読了した記述がない本が多すぎるよ。
あんた!ベスト5に挙げる本なら、
その感動を記しておきなさいよ!


では、2011年の、五本の指です。


い:三島邦弘『計画と無計画のあいだ---「自由が丘のほがらかな出版社」の話』(河出書房新社
ろ:石橋毅史『「本屋」は死なない』(新潮社)
は:堀江敏幸なずな』(集英社
に:岩田健太郎1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525)』(光文社)
ほ:佐渡裕僕はいかにして指揮者になったのか (新潮文庫)』(新潮文庫




「い」は、ご存知、ミシマ社の本。(発行は河出だよ)
これは、「これからがんばっていこう!」という僕にとって、
ベストのタイミングで読むことのできた大切な応援歌です。
時間を作って、読み終えた感想を過去の日記にアップしたいが、
はてさて。


西村佳哲いま、地方で生きるということ』(ミシマ社)
も、良かった。ミシマ社、いまさらながら注目して、
いろいろ手にとってみたいと思いました。


「ろ」は、もう一度、本の周りであがいてみようか、
と思った頃に出て、読みながらいろいろ考えさせられた本。


先人がさまざまな試行錯誤の末に敗れ去った状況に、あえて、
30過ぎた素人が青臭いキボーを携えて参戦したところで
どれほどのものかよ、というゼツボーを再確認するとともに、
「ま、やってみるか」というキボーも再確認しちゃいました。


と、いうわけで、再び本屋さんに勤めることになりました。
がんばりま〜す。


「は」は、じっくりゆっくり読み進めることのできた、
とても至福の小説タイムをくれた一冊。娘の誕生直後という、
ナイスなタイミングが面白さを倍増させてくれました。
以前にも書いたが、娘が生まれたお父さんは、すぐに購入の上、
少しずつ読み進めるといいですよ、ホント。


赤ちゃん関係では、この本もとても面白かったです。
松田道雄私は赤ちゃん (岩波新書)』(岩波書店


堀江敏幸関係では、こっちもスゴク良かった。
堀江敏幸いつか王子駅で (新潮文庫)』(新潮社)


「に」は、震災絡みの文章にも共感できた、
なかなかいかす「時間術の本」だった。
良くも悪くも、あの震災をどう受け止めたか、という姿勢が、
今後の「人づきあい、本づきあい」を左右するように思う。


「ほ」は、僕の大好きな「他人の青春記モノ」です。
小澤征爾の『武者修行』*1を彷彿とさせる、さわやかな一冊。
そういえば、小澤征爾村上春樹の対談本*2を購入したんだった。
読まねば、読まねば。


そのほか、2011年に読んだ本たち。
内田樹も相変らず、いろいろ読みました。
面白かったんだけど、あれだね、いろいろ読むと、
一冊のインパクトが弱まって、というかホラ、
似たようなこと書いてあるじゃない?
もはや、疲れたときのリポD的な存在か。


内田樹ひとりでは生きられないのも芸のうち (文春文庫)』(文藝春秋
内田樹、成瀬雅春『身体で考える。』(マキノ出版
橋本治内田樹橋本治と内田樹 (ちくま文庫)』(筑摩書房
内田樹「おじさん」的思考 (角川文庫)』(角川書店(角川グループパブリッシング)
内田樹期間限定の思想 「おじさん」的思考2 (角川文庫)』(角川書店(角川グループパブリッシング)
鷲田清一内田樹上杉隆、岩田健太郎、藏本一也『有事対応コミュニケーション力 (生きる技術!叢書)』(技術評論社


こいつは、読んでいる最中はすっごくいい感じに興奮したのだが、
さっきパラパラしてみたら、ちょっとよく分からなくなっていた。
んー、今度ちゃんと読み直してみるか。


佐々木俊尚『キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)』(筑摩書房


購入冊数<読了冊数という目標は、どうだったろうか。
けっこういい感じだったんじゃないか?
あんまし買わなかったもんなー、去年。
図書館で借りた本はけっこう読了までもちこんだし。


えー、12月の記事が全然書けてないのでアレですが、
時間を作って、追っかけ投稿していくつもりなのですが、
奈良に引っ越しました。そして、本屋さんで再び、
働くことになりました。(←さっきも言ったろ?)


2012年は、再び、本にまみれる生活の再開です。
仕事に子育てにアップアップなので、
あんまり記事はアップできませんが、
本年も、ひとつ、よろしく。