存続する甲斐を求めて

街場のメディア論 (光文社新書)


幼年誌のふろく付けなどをしながら、
娘とどうやって遊んでいこうか、考えたりする。
僕はあまりテレビが好きではないので、
できればテレビ抜きで彼女と過ごしたい。


と言えども、保育園やらおともだち経由で、
テレビ情報は入力されるだろうし、それにともなって、
「アレが欲しい、これが欲しい」ちゅうような、
キャラもの付録つき雑誌をねだられるかもしれないが。


いやだ!
それを買い与えるのは、いやだ!


そこに、立派な教育論は、ない。
ただ、僕の偏見があるのみだ。


車中のとも。
内田樹街場のメディア論 (光文社新書)』(光文社)

彼らがものごころついたときにはすでに存在したものについて、「それはなんのために存在するのか? 存続する甲斐のあるものなのか? 存続させるとしたら、どのような手立てを尽くすべきなのか?」というラディカルな問いがありうるということを、当事者たちはたぶん知らない。あるいは知っているけれど、知らないふりをしている。(p.47)


これは、本文中ではテレビのことについて書かれているのだが、
本屋さんについて考えてみたら、うーんとなってしまった。


本屋さんは、なんのために存在するのか?
本屋さんは、存続する甲斐のあるものなのか?
存続させるとしたら、どのような手立てを尽くすべきなのか?