一億三千万人でボール遊び

一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))


朝、出勤前に読み干しておこうと、シゲサトの本を。
これ、松本大洋の絵も、すごく良いです。
あと、目の覚めるようなオレンジ色スピン。
スピンつきの文庫、いいでしょ?


読了。
糸井重里松本大洋ボールのようなことば。 (ほぼ日文庫)』(東京糸井重里事務所)

それはそうと、ちょっとマジメな話なんだけれど、
ぼくは、ほとんどすべてのこどもの「願い」を、
とっくの昔から、よく知っています。
時代が変ろうが、どこの家のこどもだろうが、
それはみんな同じです。


おもちゃがほしいでも、おいしいものが食べたいでも、
強くなりたいでも、うんとモテたいでもないです。
「おとうさんとおかあさんが、仲よくいられますように」
なのです、断言します。
それ以外のどんな願いも、
その願いの上に積み上げるものです。
(p.258-259)


たくさん、積み上げられますように!


購入。
荒井良二あさになったのでまどをあけますよ』(偕成社


読了。
高橋源一郎一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))』(岩波書店


シゲサトを読み終えていい気分になって、
さて、今日の携帯本は何にしようか、と考えて、
すっと手が伸びたのがこの一冊。
シゲサトとゲンイチロウの、
バトンパスが大成功。


行き帰りの電車で、味わい深く読みました。
以前に読んだときも「イイナー」と思ったけど、
改めて、よかったナ。

小説というものは、たとえば、広大な平原にぽつんと浮かぶ小さな集落から抜け出す少年、のようなものではないでしょうか。(p.xvi)


読み終えて、これだけ小説を熱く面白く勧められて、
ふと、自分の置き忘れてきたアレのことを思い出す。
もっと面白く、アレと遊べるんじゃないかしら、と。
そして仲間たちのことも思い出す。


東京で、楽しく遊んでいる彼らのことを思い出す。
少年たちの歓声が聞えてくる。


明日は休みだ。
何を読もうか。