鞄に火星をつめこんで

ブックカフェのある街 (仙台文庫)


チャリを飛ばして駆けつけたコメダ
モーニングサービス時間は終わっていた。
しばし、もくもくとアイスココアのソフトクリームを、
スプーンですくい続けた。


カフェのとも。
前野久美子『ブックカフェのある街 (仙台文庫)』(メディアデザイン)


なぜかなかなか手が伸びなかったこの本だが、
出掛けにふいと鞄に滑り込んできた。


ぐはー。


面白い。そして泣きそうになる。
泣くのはイヤだったので、
伝票を掴んで席を立った。

バイトを辞めた理由は社長と喧嘩をしたから。その日の朝出勤すると、後輩の女性アルバイトが「クビって言われた」と泣いている。理由がわからないので社長に聞きに行くと、「言うことを聞かないから」という答え。「じゃ私も辞めます」と咄嗟に口から出て、二人で店を後にした。(p.9-10)


一箱古本市の打ち上げで隣りになったことがあった。
前野さん、只者ではない感じを受けたが、相当ですな。
蟲文庫田中美穂さんといい、破天荒な古本屋開業記は、
「俺もやってみようかな」という気にさせられるので危険だ。


購入。フジケイ堂小西通り店。
北杜夫マンボウ家族航海記 (実業之日本社文庫)』(実業之日本社
秋竜山本屋で雨宿り』(立風書房


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
高畑哲平、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ『Webマーケティング思考トレーニング』(中央経済社
堤信子『旅鞄いっぱいの京都・奈良 ?文房具と雑貨の旅日記?』(エイ出版社


『旅鞄いっぱいの京都・奈良』奈良の古本屋についての記述もあり。