多読のデザイン

デザインのデザイン Special Edition


このブログでは、なるたけ、
本に関することを書いておきたい、と思っている。
だから、去年はなかなか書けなかった。
本を読んだり、買ったりする機会が、
とてもとても少なかったからだ。


今年に入ってペースがあがってきたのは、
毎日本屋さんに通っているから、というのもあるし、
何より、通勤電車で本が読めていることが大きい。
読むことの楽しさが、膨れ上がってきている。


車中のとも。(行き)
松岡正剛多読術 (ちくまプリマー新書)』(筑摩書房


本は、すでにテキストが入っているノートなんですよ。(p.86)


これがプリマー新書に入っているとはなあ。
オトナでさえ手ごわい「本読みのススメ」だけど、
触発されて本の海に飛びこむことが出来たら、
その先の人生はとても楽しくなると思うんだ。


プリマー新書やら、ジュニア新書やら、
中高生向けに専門家の書いた本は、
きっと、とても面白いと思う。
プリマーブックス、ってのもあったな。


ところで、ここでも石井桃子が登場してくる。
『ノンちゃん雲に乗る』を、入手したいな。


借りた。
ECD何にもしないで生きていらんねぇ』(本の雑誌社
植本一子『働けECD わたしの育児混沌記』(ミュージックマガジン
夫婦、それぞれの一冊。
面白そう。


延長した期限も間もなくやってくるので、
深夜、ダイニングでページをめくる。


原研哉デザインのデザイン Special Edition』(岩波書店

確かに書籍は、一定の情報をストックするメディアとしては大袈裟かもしれない。重いし、かさ張るし、汚れるし、風化もする。デジタルデータにして格納すればごくごく小さなメモリーの中におさまる程度の情報が、わざわざ書籍の大きさに仕立てられているわけである。しかしながら情報は、大量にストックしたり高速で移動させたりするだけのものではない。むしろ、情報と個人の関係を冷静に洞察するならば、情報をいかにじっくりと味わえるかというポイントが重要になってくるのである。書籍に関していうならば、適度な重さや手触りを持った素材を用いて表現された情報の方が、小さく格納されて存在感の希薄になった情報より人に心地よい使用感と満足をもたらすかもしれないのである。(p.198)


本自体に対する愛着、というのがある。
これを読みながら、僕のお腹のうえで、
文字が上下していたのが、とても幸福。