夫婦.ing


久しぶりに吉祥寺に行った。
馴染みの古本屋は、跡形もなかった。*1
まったく、古本屋事情に疎くなったものよ。


車中のとも。
長嶋有タンノイのエジンバラ (文春文庫 (な47-2))』(文藝春秋


3作品め、「バルセロナの印象」に突入。
妻が出てくる。また離婚しやしないかと、ひやひやする。

しかし僕は、自分が冴えない散策の果てに小さなカフェで女主人に見守られて仕事をしたことや、二人が異国で「本物の」ミサを体験したこと、二人が僕の不在を残念がったこと、僕が二人は雨にうたれていないかとつかの間思いを巡らせたこと、その出来事の全体を素晴らしいと思った。旅行をしているという実感があった。(p.125)


心配無用。素敵なおはなしでございました。

*1:りぶる・りべろ‎、神保町に移転したらしい。