いろんなことがずいぶん

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)


車中のとも。
村上春樹やがて哀しき外国語 (講談社文庫)』(講談社
村上春樹の、プリンストン時代のエッセイ。
1991年から約2年半のあいだの。
単行本は1994年、文庫化は1997年。
阪神・淡路大震災地下鉄サリン事件は1995年。


文庫本「やがて哀しき外国語」のためのまえがきにも、
次のような文章がある。

文庫本になる現在の時点(一九九七年)でもう一度読み直してみると、「いろんなことがずいぶん変わってしまったな」とつくづく実感します。(p.3)


むらかみさんのことばを聞いて、(しかも12年後にようやく)
ああ、あのあたりでいろいろ変化があったのか、
という気になったりする。そう、あのころ僕はバリバリ10代で、
世界のことはおろか、日本のことにすら興味は無く、
ただ身の回りのことにしか関心を抱いていなかったのです。


今は、どうだろうか。
この数年を振り返って、なにか、
世界のうごめきに対して、実感をもっているか。


本屋さんは、ずいぶん変わった。
と、言ってみたいが、実感はないな。
渋谷の本屋さんは、ずいぶん変わった。
お、これなら実感があるぞ。


不良の追憶(渋谷の本屋さん)
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20090224