スポイルされた少女の混在

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)


お盆で休配。遅番。
荷物がないと、たまった仕事がさくさく片付く、
かと思いきや、ほとんど何もしていないうちに、
真夜中に突き刺さっていくような気がする。


読了。
村上春樹回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)』(講談社



行きの電車でさっそく、「今は亡き王女のための」を。
生意気な女の子と「スポイルされることに関してはちょっとした権威だ」
みたいな文章が含まれた村上春樹の小説、というのはまさにこれだった。
けど、なんかもうちょっと小学生くらいの女の子だった気もしたんだけどな。
しかも、長編で。いくつかの小説に出てくる少女が混在してしまっていたのかもな。


ま、そんな記憶の混在はともかく、この短編をとても楽しんで読んだ。

年をとることの利点のひとつは好奇心を抱く対象の範囲が限定されることで、僕も年をとるにつれて、奇妙な種類の人々に関りあう機会は昔に比べてずいぶん少くなってしまった。(p.92)