「THE ATAMA POWER」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」


東急ハンズで、カレンダーと手帳を買った。
エスカレーターのとこに貼ってあったポスターで、
新聞を簡単にしばるグッズみたいのが500円、てのがあって、
実演販売みたいのやってて、もう終わりぎりぎりで、
なぜかちょっとだけいい奴(798円)を買ってしまった。


隣りのおじさんが、「どっちのがいいですか?」って聞いて、
「そりゃ、こっちですよ」っておじさんが高い方を勧めて、
『そりゃ、高い方を買わせたいだろうよ』って横で思ってて、
でも、俺もそっちをレジへ持っていってしまった。
名前は、「くるくる結束器 巻えもん」だ。
あのときの俺に、尋ねたい。
「それ、必要?」


車中のとも。
細谷功地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』(東洋経済新報社


「はじめに」がとてもわかりやすい。
インターネットで収集した情報を「コピペ」しただけで、
レポートをつくる人がいる。ぼくが学生の頃にも、
そんな話を聞いた。「先生だって気がつかないだろ」って、
今にして思えば、バレバレだろ!って思うのだけども。
バレなかったとしても、そのレポートを作ることによって、
単位がもらえる以上の益が全くない。成長できない。
でも。あの頃は、単位さえもらえればよかったもんな。


インターネットの情報は、玉石混交。
しかも、あっという間に陳腐化する。
そういう情報を必死にコピペしても、
とっても駄目な感じがしますね。


でも、「考える力」があれば、
「膨大な情報を選別して付加価値をつけていく」(p.3)ことができる。
その「考える力」のベースとなる力を「地頭力」と定義したのだそうだ。

インターネットには中毒性がある(これもテレビと一緒である)。したがって、この「ネット検索中毒」から脱するのは容易なことではない。考えるより先に検索エンジンへの入力の手が動いてしまうという「中毒症状」から脱して考える癖をつけるためには、「自らを羽交い絞めにして」でも検索をやめて一度立ち止まって考える癖をつけなければならない。(p.5)


で、「フェルミ推定」というツールを使って、
地頭力」を鍛えていきましょうという。

本書を通じて「インターネットによる思考停止の危機」を食い止めるとともに、これまで知識詰め込み偏重であった日本人全体の「地頭力」、ひいては問題解決能力が向上し、世界におけるかつての競争力を取り戻すことに少しでも貢献ができればと考えている。(p.7)


これ、御立尚資が、『戦略「脳」を鍛える』 で言ってたのと、*1
なんか似てる気がした。あれは確か、ドラッカーとかコトラーとか、
経営戦略のお勉強はそろそろおしまいにして、
知識を使って行動しようじゃありませんか、
みたいな、そんな感じじゃなかった?


ま、ともかく親切な「はじめに」に励まされて、
おいらは「地頭力」ってやつを、鍛えてみようかと、
本を読み進めるのでありました。


つづく。