居着いてばっかし。
これは、『こころの声を聴く―河合隼雄対話集 (新潮文庫)』で、
河合隼雄と対談していた多田富雄の本で、
この対談の話題としてとりあげられていた。
大仏次郎賞も受賞しているという一冊。
310円。ちょっと難しそうだけど。
車中のとも。
内田樹『私の身体は頭がいい (文春文庫)』(文藝春秋)
「居着き」について柳生宗矩の『兵法家伝書』からひいている一節が、
非常に身にしみる。今、苦しんでいる仕事でのことに、
酷似していて驚く。(「非中枢的身体論」「木人花鳥」)
かたんと一筋におもふも病也。兵法つかはむと一筋におもふも病也。習のたけを出さんと一筋におもふも病、かからんと一筋におもふも病也。またんとばかりおもふも病也。病をさらんと一筋におもひかたまりたるも病也。何事も一すぢにとどまりたるを病とする也。
(p.116)
「このようにあれこれ思い煩うのをやめようと思い煩うのも病である」に、
ぎゃふん。
11月です。