脳内は、春の散乱。

嫌なことがあったら鉄道に乗ろう―元気と希望が湧く旅 (日経ビジネス人文庫)


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
野村正樹『嫌なことがあったら鉄道に乗ろう―元気と希望が湧く旅 (日経ビジネス人文庫)』(日本経済新聞出版社
土井章史長新太―ナンセンスの地平線からやってきた (らんぷの本)』(河出書房新社
永井均翔太と猫のインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない (ちくま学芸文庫)』(筑摩書房
入江敦彦イケズの構造 (新潮文庫)』(新潮社)


『嫌なことがあったら鉄道に乗ろう』、このタイトルだけで、
何人が元気になったことか。そして、鉄道に乗る時間があればなぁ。


『翔太と猫のインサイトの夏休み』、表紙イラストが気になって、
名前をメモしてきた。「木庭貴信」を検索すると、有名なひと?
どうも装丁をおやりになっているみたいで、イラストは別の人かもな。
っていうか、いま改めてbk1で見たけど、これ、違うよ!あれ、あれ、
有名な、あの、あのイラストの人じゃろ?

思い当たる人は要注意!
「話の中に『あれ』『それ』などの指示語が多い」
帯文:築山節『フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)』(日本放送出版協会


購入。
築山節『フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)』(日本放送出版協会
ええ、好奇心が働いているうちに、読めってね。


読了。
築山節『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)』(日本放送出版協会

寝る前に情報を蓄え、アイデアを大ざっぱにでも考えておくと、寝ている間に思考が整理され、翌朝、アイデアがすっきりとまとまっていることがあります。それを書き留めておいて、日中は仕事をし、夜になったらまた情報を蓄え、大ざっぱに考えて寝る。そういう生活を続けていると、よく練られたアイデアを生み出しやすくなると思います。(p.177)


気長な話やなぁ。
そのほか気になったはなしは、「『失敗ノート』を書こう。自分の批判者を大切にしよう」(p.161)、
そのアイデアは「誰の役に立つのか」を重視する(p.172)、
「常識的にやってはいけないことをやらない力」(p.206)など。


最後の「やってはいけないこと」というのは、別の連想もあって、
マンガだったか小説だったかのセリフで「そんなこと言っちゃいけません」みたいのがあって、
言っちゃいけないことを言うというシーン(実際には描かれていない)が妙におかしくて、
やっちゃいけないこと、言っちゃいけないことをあえてする、あえて言うということに、
おかしさを感じているぼくがいて、それは非常識なんだろうけど、とても面白い。
子どもが「うんち」とか言ってゲラゲラ笑っちゃう程度のレベルの話ですが。
一応、「ユーモア」の周辺のことと考えたい。


ここで言われているのはたぶんもうちょっと深刻な話で、
「つい魔が差したように反社会的な行動をしてしまう人」、
「やらない方がいいと分かっていることをついやってしまう人」、
なんて言われると、ちょっとどきっとしますわ。
上の、ダメと言われることを楽しむ気持ちとは、
また別の、何か欠陥があるのかもしれないね。
「笑い事じゃない」なにかがね。


読了。再読・走り読み。
嶋浩一郎『嶋浩一郎のアイデアのつくり方 (ディスカヴァー携書)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン
こいつを再読したのはですね、以前にも書いたのですが、プロローグで、
「片づけできない人の味方です!」とか言っちゃってる本なんです。
『脳が冴える15の習慣』での、「忙しいときほど机を片付けろ」ってのと、
読み比べてみたいな〜、どっちが信じられそうかな〜、と思ったのです。


『脳が冴える15の習慣』のp.91には、「整理をしなくても、直観力と応用力の高さ」で
仕事ができてしまう人についても書いてある。築山氏は、そういうやり方が通用するのは、
若いうちだけだと言っている。「ある程度立場が上がってくると、必ず個人の限界を超える
範囲の問題を見なければならなくなって」くるので整理して見通しをよくしたほうがいい、と。
特に、それほど要領のよくない人にとっては、机や書類を整理できているほうが、
仕事はしやすいようにも思う。


ただ、部屋の中が散らかりまくっているぼくが、嶋氏のことばも信じたいのは、
何も部屋を片付けたくないからではないのですよ、片付けたいんです、僕も。

高度成長期は終焉を迎え、時代は低成長の成熟時代。思うに、高度成長期は成長がある程度保証されたわけですから、やり方さえ決めてしまえば、その決められたやり方の中で仕事をいかに効率よく展開していくのかが、必要とされる技術だったのではないかと思います。


つまり、高度成長期は「片づけられる人」が活躍できた時代です。


しかし、今の時代は新しい価値を生み出す、新しいビジネスを考える、そんな時代になっているのだと思います。そんな二十一世紀は「片づけができない人」にチャンスがめぐってくるのではないでしょうか。
(『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』p.25)


「決められたやり方」で「片づける」ってことは、
そのやり方を維持したい人にとっては望ましいことで、
でもそのやり方自体を見直さなきゃいけないとき、
新しいやり方を作り出したいときにゃ、片づけてる場合じゃない!
ってことかいね。


『脳が冴える15の習慣』を読んでいて感じたのは、
社会性の重視ということ。僕は積極的に社会に反抗していないつもりですが、
どっちかというと「社会性?要りません!」ってすり抜けたくなっちゃう。
だから、しごくまっとうに、「人間には社会性が必要だ」と言ってもらえると、
「なんでもっと早く言ってくれなかったのよ」とひとしきり後悔したのちに、
就職活動に精を出してしまいそうになる。


ところがところが、こころのどこかに、「普通でない人」でいたい、
みたいな気持ちがあるんだろうか。やってはいけないことをやってみたかったり、
部屋を片づけたら何かが失われるような気持ちになったりする。
今の秩序に、漠然とした疑問を感じていて、それをとりあえずかき混ぜておけ、
みたいな。


思春期かよ!