夏、到来、つかのま京都。
白川通りにて、文庫堂という古本屋を発見。
ずっとあったのかな、この店は。気づかなかったぞ?
比較的、読む可能性のある本が並んでいる棚だったけど、
大量に買うにはいたらず、一冊のみ、購入。
吉行淳之介『着流し対談 (角川文庫 緑 250ー28)』(角川文庫)
第19回下鴨納涼古本まつりのちらしをもらう。
しかし、このなつ3度目の京都って、そりゃぜいたくすぎだろ?
でももらってきた。
続いて萩書房をのぞく。
店主は、電話で買取のおきゃくと話したり、
地域の商店街の旅行か何かの話を、
たずねてきたおじさんと話していた。
おなかが痛くなって、なにも買わず退散。
ゲーセンでトイレを借りてから、いざ、
恵文社一乗寺店。生活館の方の入り口から、いざ、いざ。
靴やら、布やら、食器やら。本と織り交ぜて、
いろいろの生活雑貨にこころざわめく。
旅のほんのコーナーもあり。違和感なく、並んでた。
日常生活の本が並ぶ部屋で、不思議な同居感。
恵文社で気になった本。
内田樹『子どもは判ってくれない (文春文庫)』(文春文庫)
『ユリイカ2006年8月号 特集=古川日出男 雑種の文学』(青土社)(特集:古川日出男)
角田光代『いつも旅のなか』(アクセスパブリッシング)
関川夏央『汽車旅放浪記』(新潮社)
改めて、欲しい、と思わせてくれる力が、
この本屋さんの棚には、ある。
購入。
山田稔『何も起らない小説』セミナーシリーズ鶴見俊輔と囲んで4(SURE)
葵書房というお店にも立ち寄った。
いわゆる「町の本屋さん」なのだろうか。
みすず書房とか堅めの人文書とかが出版社ごとに並んでたり。
あと、高校生向けのメッセージみたいのもちらほら。
旅の身の上ゆえに荷物を増やしたくなくて、
ここでは買わなかったけど、がんばってくださいな。
ここで気になったのは、この本たち。
新田穂高『自転車スローライド―昔と未来の風景へ』(岩波書店)
環境市民『京都自転車マップ―まちなか版』(せせらぎ出版)
澤井繁男、伊藤佶『京都の時間。京都の歩きかた。』(淡交社)
『自転車スローライド』は、タイトルや装丁はとても好きなのだが、
内容が、けっこう「エコバンザイ!」みたいな感じで、
残念ながら、興味なし。ああ、地球不孝でごめんね。
「京都自転車マップ」というのは、なんかビニール袋に入ってて、
実走して作ったというふれこみの一枚(?)。
中身は見れなかったけど、レンタサイクルの店の場所や、
トイレとかの場所も書いてあるっぽい。
都内版もあればいいのにな。あるのかな。
京都は、あいかわらず、素敵な本屋であふれておりました。
ああ、恵文社一乗寺店が東京にもあればいいのに、と、
改めて思った次第。ああいう立地だからこその品揃えなのかしら。
東京では成立しないのかしら。
すくなくとも、似たようなコンセプト、というか、
狙いどころが似ている本屋はあってもいいのにな。
新刊書店で、「新刊」をなんでも並べるのではなくて、
信念を持って本を集めているお店。しかもオレ好みの。
自分でやるしかないのかな。