年明けたなら春遠からじ

言葉の贈り物


ゆうべは、妻と遅くまで話しあい。
初出勤は寝不足の頭を抱えて、小走らず。
もちろん今日は荷物はないから送品表は見ない。
出かける前についと手が伸びた若松センセイの本を開く。


車中のとも。
若松英輔言葉の贈り物』(亜紀書房


僕も、僕の「天来の使者」に既に会っている気がする。
あの人か、あの人あたりがそうなのではなかろうか。
雷に打たれる日も、遠くない気がする。
ゆうべだったかもしれない。


途中の乗換え駅の店は、まだ開店前。
勤務先の駅まで行って、モーニング。
ミシマ社さんから来た案内セットに入っていた、
試し読みゲラを読む。むむ、面白い。


荷物はないが、ありがたいことに忙しかった。
今年もこの店で、一冊でも多くの本を届けたい。


購入。
森川すいめい『その島のひとたちは、ひとの話をきかない――精神科医、「自殺希少地域」を行く――』(青土社
考える人 2017年 02 月号』(新潮社)
高橋 手帳 2017年1月始まり マンスリー リベルデュオ 7 No.267』(高橋書店


車中のとも。
若松英輔言葉の贈り物』(亜紀書房

春になると苦味を含んだ植物が現れる。その成分が、冬のうちにたまったものを体内から排出する手助けをしてくれる。言葉との出会いもそれに似ている。苦い言葉に出会ったとき、冬は終わり、春の訪れが告げられているのである。(p.54)


『悲しみの秘義』*1の衝撃を残しておきたくて、
去年は読み惜しんでいた『言葉の贈り物』であったが、年明けて、
このタイミングで読み始めたのは、良かった気がする。


春、遠からじ。