喉元に刀の冷たさ

超ノート術 成果を10倍にするメモの書き方


今朝も、荷物はない。
明るくなってから、ゆっくりと駅へ。
ホットペットボトルを買ってから、
電車に乗りこむ。本を取り出す。


車中のとも。
若松英輔言葉の贈り物』(亜紀書房

すると黙って聞いていた同僚が、ぽつりと「読めない本は、読める本より大事なのかもしれない」といった。読めない本を買うときの方が、読みたいと思う気持ちが強いのではないか、というのである。(p.62)


「読まない本」、良かった。
部屋に積まれている本たちがさらに愛しく、
また、大切に思えてきた。


「いつか読みたいと願いながら読むことができない本」(p.63)にも、
支えられているのだ。励ましてもらっているのだ。


「痛みの意味」も、良かった。


僕が忘れてはならないのは喉元を過ぎた熱さではなく、
喉元に当てられた刀の冷たさである。


今朝も勤務先の駅まで行って、モーニング。
若松センセイの本は、効くからといって読みすぎると毒だから、
もう一冊、出がけに鞄に放り込んできたほうをパラパラ読む。


コーヒーのとも。
佐藤ねじ『超ノート術 成果を10倍にするメモの書き方』(日経BP社)


面白い。久しぶりに線を引きながら読んでみたら、
あれこれ連想が働いて、楽しくなってきた。
密林のレビューではネガティブな評もあったけど、
あれだね、その本が自分にとってどう響くかどうかは、
ほんとうに、ひとそれぞれだよな、って思いますね。だから、
読みたい気持ちを応援したり、お金がない時に買わない理由を探したりはいいけど、
他人の評価でその本の良し悪しを判断しちゃうのは、もったいないというか、
間違っていると言いたいです。あなたにとっての良し悪しは、
他人には、けっしてわからないのですから。


佐藤ねじさんて、面白法人カヤック出身のひとなのね。