4年間の迷子

AERA 2016年 3/7 号 [雑誌]


送品表に数を記入しながらふと、
今日は3月1日でないことに気がついた。
どうりでどこにも幼年誌の誌名が見当たらないわけだ。
まだ酔いが残っているのか、感傷がくすぶっているのか。


今日は、幼年誌4月号。新年度、新学期号。
そりゃあ、もうあふれんばかりの入荷数だろう。
こんな日にかぎって、2分乗り換えに失敗するという。
先行する兄さんのダッシュの気迫に気づくのが遅かった。
兄さんを乗せた電車が、ゆっくり走り出したのを見送る。


いくつかの通常業務を先送りにして、
今日はまず、幼年誌とティーン誌と取っ組み合い。
とはいえ、有能なパートさんたちがほとんど、
僕の知らない間にいろいろと魔法で、
仕事を進めてくれているのだが。


ボールペンが、見つかった。


それなりの時間に退勤。
今日がラストのバイトさんにレジを打ってもらう。
さらば、若者よ。君のこれからの人生に、
本屋さんが寄り添ってくれますように。


購入。
AERA 2016年 3/7 号 [雑誌]』(朝日新聞出版)


車中のとも。
若松英輔若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義』(ナナロク社)


「はじめに」を読む。やはり、この「はじめに」が、とてもしみる。
特に、見開きを読み終えたところで、息が止まるような気がする。
二度めなのでまだ続きがあることを知っている私は、
呼吸を整えてから、ページをめくり、続きを読んだ。


帰宅して、『AERA』を読む。
雑誌の特集。『Safari』って、そんなに売れてるのか。


あんまし29日を意識しなかったな、今年は。
4年前の記事:うるう年というチャンス:http://d.hatena.ne.jp/tori810/20120229


4年前のことも、4年後のことも、
全く考えなかった、今年は。確かに、あの日に想像した通り、
娘はおしゃべりするし、保育園にも通っている。
ひらがなも覚えだした。しかも、姉になった。


これは、予想外だった。


次回のうるう年は、もうちょっと意識して、
4年前、4年後に思いを馳せる余裕が欲しいな。