こどもと読んだりひとりで積んだり

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)


昨日、拾い読みしたら、なんだか、
もうお腹いっぱいのような気持ちになっていたけれど、
もう一度、頭から読みだしてみた。ひとりめは、
小さい書房、小さい書房の安永則子さんの話。


車中のとも。行き。
西山雅子:編『“ひとり出版社"という働きかた』(河出書房新社


面白い。安永さん、TBSの報道記者だったのか。
値段の高い本には抵抗がある、という感覚が、
頼もしい。『二番目の悪者』*1は刊行してすぐ、
スタンダードブックストア@心斎橋で見た。

いつかこの「ひとりで読んでも こどもと読んでも」の看板を掲げて、いろいろな出版社の本が並ぶ棚が本屋さんにできたらいいな、と。(p.30)


これ、すぐできそう。
もう手を挙げてる人、いるかもしれない。
ぼくも、手を挙げてみたい。けれども、
挙げられない。


頭の中で、フェアをすることを想像する。
「ひとりで読んでも こどもと読んでも」フェア。
どんな本を選んだらいいだろう。小さい書房の本は入れるとして。
まずは、手広く、リストアップ。絞るのは、後でいい。
こどもと読める本、というのでひとつ範囲が決まる。
そうして、その中で、ひとりで読むか、という点で、
さらに絞られるのか、脱落本はほとんどないのか。


どんな本がいいか自分で思いつかないなあ、と考えたら、
他の人からいろいろと教えてもらう光景が頭に浮かんだ。
ハッシュタグ「#選書のプロセスを店頭で可視化する」を、
思いだした。店頭で、あの本はどうか、この本はどうか、
トークショーで選んでみたらどうだろうか。


おとなもこどもも、一緒に選ぶ?
ツイッターで実況中継したら、どんどんアイデアが投稿されるかもしれない。
書店員さんたちが、TLを見守ってくれるかもしれない。
そうして出来上がったリストの中から、
自分たちの店で並べたい本を選んで、
全国各地で、フェアが行われる。


「ひとりで読んでも こどもと読んでも」フェア。
ロゴは、小さい書房さんの名刺とおんなじやつで。


久しぶりに、読み聞かせ。
こないだ読んだ『海の本屋のはなし』*2のなかで、
田中智美さんが「『ぐりとぐら』を読んでいない親がいるということなんです」(p.185-186)と
言っていたのが気になっていたので、『ぐりとぐら*3を読んでみた。


前に読んだのは、いつだったか。
読み聞かせの前に「復習」する暇もなかったので、
こどもたちの前でページを繰りながら、自分自身、
ドキドキしながら読み進めていった。
ふたを開けたところが、やっぱり、
おいしそうだった。楽しかった。


車中のとも。帰り。
西山雅子:編『“ひとり出版社"という働きかた』(河出書房新社


土曜社の豊田剛さんの話、面白かった。
大杉栄なら本を出しても許してくれそうな気がした」(p.42)っての、
どこかで読んだ気がするが、土曜社の名前は、あまり覚えてない。
誰か別のヒトと勘違いしているのかもしれない。

「明日は雪だから休もうぜ」と言える社長がどれだけいるだろう。社長すら不自由な会社で、いったい誰が自分の思いを実現できるんだろう(p.38)


部屋の机の上に積み重なっている本を、
4歳の娘に咎められた。片付けてくれようとしている。
「これでいいんだ」と言ってもまるで説得力がない。
本を散らかしても許してくれそうな娘になってくれ。