会議室で、ひとり本を読む

本屋会議


水・木とお休みいただいたので、
今日の送品表を持っていない。
ふふふんと、本を読む。


車中のとも。
本屋図鑑編集部『本屋会議』(夏葉社)


今井書店のとこ読んだ。約2300人の子どもたちが、
今井書店をとおして『こどものとも』を購読って、
すごい。


送品表のない丸腰で店に乗り込む。
幼年誌、ティーンズ誌がこんもり積まれた台車が並んでいる。
そうだよね、そうだよな。2年前、すべての梱包を、
床に並べてしまったことを思い出す。あの時は、
ほんと、すいませんでした。今日は、もう、
必要な梱包だけおろして、不要な梱包は、
台車に載せたまま、売場から逃がす。


週明けにすぐ、りなちゃの来襲がある。
ブックトラックにうずたかく積み上がった書籍もある。
ある程度、かっこうをつけて、ほどほどの残業で退勤。
さて明日は、大根役者の猿芝居。


気になる新刊。
酒井順子裏が、幸せ。』(小学館
谷口功一『ショッピングモールの法哲学: 市場、共同体、そして徳』(白水社


車中のとも。帰り。
本屋図鑑編集部『本屋会議』(夏葉社)


桑畑書店さんとこを読み終えて、ページをめくる。
余白たっぷりな見開きに、徳地直美さんのイラスト。
映画のオープニングのように、題字。


「町には本屋さんが必要です会議」


「こっちから継いでくれとはいえませんよ」という桑畑さんの声がよみがえる。
でも。でも。「継ぎたいという人がいたら、よろこんで考えますよ」(p.28)


今井書店、桑畑書店の話を読んで、それから、
「町には本屋さんが必要です会議」の話が始まる。
お見事。ぼくはもう、熱気あふれる会議室の中にいる。


だが会議の途中で近鉄奈良駅に到着。階段までは歩き読む。
今すぐ島田さんに駆け寄って、「握手」だか「抱擁」だか、
何かしら「接触」したい気分。必要な人には、必要!
そうなんですよ!ぼくには本屋さんが必要ですなんですよ!

「なぜ町には本屋さんが必要なのか、まず最初にそれを考えなければいけない」
 そうした意見ももらったが、ぼくとしては、そのことを考えるよりも、「町には本屋さんが必要です」と考える人たちが結集し、意見を取り交わし、なにかをはじめることのほうが重要だと思った。
 町には本屋さんが必要なのか。そうした設問から考えていくと、往々にして、議論は停止してしまう。なぜなら、本屋さんは必要な人にとっては必要だし、必要のない人にとってはいつまで経っても必要のないものだからだ。(p.43)


本を持ち歩くときは、カバーを外して持っていく。
『本屋会議』のカバーを外すと、得地さんのイラストで、
朝、開店する本屋さんと、夜、閉店する本屋さんが描かれている。
なんというか、チームメイトの雄姿を見る気持ち。