雨は降る、本屋の雑誌は来ない

哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉 (新潮文庫)


雨。
昔より、雨が少なくなった気がする。
屋内で働いているからだろうか。
降っても、実感が少ない。
それでも今朝は、
しっかり降った。


雨を、待ち望むひとだって、いる。
むやみと、雨が上がるのを祈るのは、
だれかのしあわせを踏みにじることでも、ある。


読了。
本の学校:編『本との出会いを創り、育てるために―「本の学校」は、なにをめざすのか』(出版メディアパル)


最後の、電子書籍のところを。
正直、あまり興味がないのであるが、
書店員としては、「興味がない」とか言ってちゃ、
だめみたいだな、という程度には意識をつっついてみた。
チャンスがあれば手を伸ばす下地に、なったかしらん。


本の雑誌社の新刊、『本屋の雑誌』の配本、
勤め先には、ついていないようだ。残念だ。


版元営業さんと、平積みアイテムについて、
相談する。当然のことながら、正解は、ない。
「では、これを試してみましょうか」と決めてみて、
けれどそれは、売上を伸ばす道のりであったろうか。


・・・だから、正解は、ないんだろう?


試行のつぎの、検証が、抜けてしまうんだよなぁ。
試行、試行、試行、試行。それは、試行ではない。
それでは、試行にならない。


気になる新刊。
片岡義男ミッキーは谷中で六時三十分』(講談社


一冊だけ、入荷していた。
ぱらぱらする。短編のタイトルが、いい感じ。
あとがきを、ちょびっつだけ読む。いい感じ。
ハードカバーの判型だけど、柔らかい紙を使っている。
ソフトなハードカバー?なんて言うの?


って、ツイートしたら、群像編集部さんから、
「装幀は仮フランスです!」とリプいただいた。*1


車中のとも。
椎名誠哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉 (新潮文庫)』(新潮社)


何度目かの、再読。
昨日読み終えた、『発作的座談会』からの素直なバトン。*2
「話はなかなか始まらない」が、辛かったこともあったっけ。
今回は、そんなに苦しむことなく、「まだ話は始まらない」に到達した。
個人的には「まだまだ話は始まらない」とリズムを揃えたいなどと思った。
確か、この小説は、沢野ひとしとかが登場する、高校時代の物語でなかったか、
と思いながら、サラリーマン時代の話も面白かった気がするので、
ずいずい読み進めていった。いきなり目黒考二が登場して、去った。


そういえば、傘を職場に置いてきた。