疲れに乾杯

ブックカフェのある街 (仙台文庫)


帰宅して、疲れたなー、と思って、ふと、
「働いて帰ってきて、疲れてるのってあたりまえじゃね?」
と気づく。なんか、疲れることは弱っていることのように、
自分がダメな奴なように思い込んでいた。


いや、一生懸命はたらいたら、疲れるっしょ。


「いや〜、つかれた、つかれた(笑)」って、
帰宅するのは、幸せなことではないのか。


読了。ゆうべ。
前野久美子『ブックカフェのある街 (仙台文庫)』(メディアデザイン)


カフェの椅子に座ってひとりぼっちに帰るとき、自分がほしかったのは、まだ読んだことない本を読みながらお茶を飲む時間、ただそれだけだったのだと気づいた。(p.97)


非常に良かった。
第二部も、良かった。
佐藤純子の漫画、かわいい。
只野真葛という人も気になる。

この本のお話をいただいたときに、まっさきに構想したのは第二部の中身です。以前から仙台の街を「本」というキーワードでめぐるガイドを作りたいと思っていました。ありがたいことに構想通りの方々にご登場いただくことができました。それぞれの方の魅力を伝えるには充分な分量とはいえませんが、読んだ方がこの本をきっかけにご興味を持たれた場所や本に触れていただけたら、これほどうれしいことはありません。(p.217-218


車中のとも。
伊藤清彦『盛岡さわや書店奮戦記―出版人に聞く〈2〉 (出版人に聞く 2)』(論創社

書店の編集の醍醐味は何を削るか、何を削って、その代わりに何をそこに入れるかに尽きるんじゃないかとも思います。(p.160)


身が引き締まる思い。
自分は、ここまで熱心に工夫しているだろうか。
いつまでも疲れただけで満足してちゃ、だめよ。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
池上彰高校生からわかる原子力 (池上彰の講義の時間)』(ホーム社
堀江敏幸燃焼のための習作』(講談社