そろそろ本気で本屋上手になる

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2012年 06月号 [雑誌]


通販生活』2012年夏号の表紙、気合が入っている。


野田総理の似顔絵イラストに、
ナマズってドジョウのお父さんじゃなかったっけ?』
とふきだしがついてある。お父さんじゃないと思うが。
ともかく、原発再稼動に反対、ということらしい。


気合が入っているが、わりと余裕も感じられ、
個人的には好感触。図解している大飯原発周辺の
断層の位置関係なんかもわかりやすい。普通は、
特集ページの一角に配置するものを、ずばっと、
表紙に持ってくるのがすごい。

放射能汚染に苦しむ
福島の母子なおざりで
原発再稼動に熱心な
この国のおかしさ。


通販雑誌じゃないの?


ただ、「『原発どうすべきか』は国民投票で決めませんか?。」
というのは、「再稼動、いんじゃね?」という人が案外多いかも、
という心配があって、安易に同意しにくい意見だ。
再稼動賛成派が多かったとしても、
再稼動しないでほしいのさ。


車中のとも。
奥野宣之『「処方せん」的読書術 心を強くする読み方、選び方、使い方 (oneテーマ21)』(角川書店(角川グループパブリッシング)


タイトルからして、かなりいいなぁ、と思っていたが、
目次にならぶ小見出しが、とても心地よい。
「『本屋の棚めぐり』で平常心を取りもどす」とか、
「定期購読は心の命綱」とか、新しい発見よりも、
「そうそう、そうなんですよ」というところが嬉しい。


書評に対して「あまり役に立たない」というスタンスのように
感じられたが、この本の全体のスタンスからすれば、
もっと気楽に肯定してもいいようにも思えたのだが、
どうだろう。僕自身は、書評を読むことで少なくとも
そういう本が出ていることを知ることができるし、
書店を回ることとは少し違った位相でのサーチができる、
という意味でも書評を読むのはけっこう楽しい。


読書術、と謳っているし実際そうなんだろう。
僕はこの本に刺激をもらって、本屋術を考えたいな。


「フランスの哲学者・アランが新聞に連載していたのんびり読めるコラム集」
とp.67で紹介されていたアランの幸福論が欲しくなってしまった。


購入。
Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2012年 06月号 [雑誌]』(マガジンハウス)
アラン、神谷幹夫幸福論 (岩波文庫)』(岩波書店


買ってるし。


『Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2012年 06月号』
特集は、「そろそろ本気で、収納上手になる!」
前回買ったカーサの特集も収納だったので、
ちょっとトホホな気分でもあるのだが、
表紙に「内沼晋太郎の本棚」とあっては、
買わないわけにはいきませんでした。


気になる既刊。
立花珠樹『岩下志麻という人生  いつまでも輝く、妥協はしない』(共同通信社


あ、そうそう日食メガネ、売れまくり。
当然、うちのお店でも売り切れてます。
諦めて、本でも読むことにしてください。