読まずに食べた?

友人に電話をかけたら留守番電話になったので録音。
風呂に入っている間に折り返しかかってきて、録音。
黒ヤギか!いや、お互いメッセージは聞いているので、
ヤギではないです。用事?用事は、特にない。


声を聞きたかっただけだ。


車中のとも。
宮脇檀『父たちよ家へ帰れ (新潮文庫)』(新潮社)

日頃住宅の設計をしていて、家というものに対する人々の怨念に近い思い入れをいやというほど知っていた。それを異常だとも非難してもいた。この風景は、その怨念の成果としての家がたった20秒間の振動によってゼロになってしまったという怨念と重なり合って、殺気に似たエーテルとなって私たちに放射してくるのである。ビルだって何かあるのは当然だが、家は明らかにそうした怨念の放射体として辺りを支配していた。それが私の胸をつまらせたのだ。(p.147)


これは、阪神大震災後の神戸を歩いた著者のことば。
20秒間。ゼロ。何がどうなるのかわからない、
という世界観で生きる時代。わからないのだ。
わからないということと、無責任ということは、
違う。そこをうっかりしてしまいがちだ。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
ヤマザキマリヤマザキマリのリスボン日記 テルマエは一日にして成らず』(フリースタイル)
橘玲(日本人)』(幻冬舎
佐藤あつ子『昭 田中角栄と生きた女』(講談社
手塚るみ子、赤塚りえ子、水木悦子ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘 (文春文庫)』(文藝春秋