家へ帰れず

父たちよ家へ帰れ (新潮文庫)


朝、近鉄線の車窓から見える平城宮跡の緑が瑞々しい。
あの辺をぷらぷらと散歩したいなぁ。


読了。
宮脇檀『父たちよ家へ帰れ (新潮文庫)』(新潮社)

女の子が生まれた瞬間に男を襲うのは、いつかこいつと別れるなという恐ろしい予感である。(p.221)


なんとなく再読したくなって手に取ったのだが、
そうか、この娘とのくだりを読みたかったのか、
と合点がゆく。僕も、娘が生まれて1週間くらいで、
「お前なんか早く嫁に行ってしまえ!」などと
毒づいてしまったくらいだし。


光藤俊夫の解説に、「今日檀さんは故あって病床にある」とある。
解説の末尾に記された日付は平成十年九月。「檀さんも早く
元気になって“家へ帰れ”」と励ましているが、宮脇檀は
この年の10月21日に亡くなっている。


p.231の矢吹申彦の挿画が、沁みる。


購入。
コグレマサト、するぷ『必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア"の極意』(インプレスジャパン)