私が再び書店を去る前に
妻が作ってくれたお弁当を家に置き忘れた。
痛恨。
昨日のミスと合わせて、注意力散漫期かもしれないと、
自分自身に警報発令。目を覚ませ!
車中のとも。
石塚昭生『石塚さん、書店営業にきました。』(ポット出版)
一時期コンビニエンスストアでできている事は書店でもできるという実にばかげた、単純すぎる考え方が流行しかけた事さえあった。実際この時期、経営者の一部は正社員を可能な限り減らしてほとんど全てをアルバイトだけで営業していこうと真剣に考えた。この余波は単に正社員の負担をより一層増やしたというだけでなく、将来自分も書店に勤めてみたいと漠然と希望して書店のアルバイトをする人々を幻滅させるという、静かではあっても深刻なダメージをもたらした。
社員が削減された職場で書店のアルバイトが経験する事は、次の二つだ。薄給のアルバイトであるにもかかわらず多大な負担と責任を負わされて分野担当者をさせられる。正社員のあまりの負担の大きさを目のあたりにして恐れをなす。
こうして非常に多くのアルバイトがやがて「本は好きだけれど将来本屋の社員にはなりたくない」という発言をするようになる。これは決して誇張ではない。紛れもない、事実である。優れた才能がほんの数年間書店を通過し、どこかへ去って行ってしまうようになっている。(p.136-137)
放っておいても、人材は流出する。
追い出すなど、もってのほか。
今、書店で働いている人たちと、
力を合わせて本屋さんを耕していきたい。
そして、新しく、まだ無邪気に本屋さんに希望を抱く若者を、
迎え入れていきたい。バトンをしっかり渡したい。
購入。
平川克美『小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ』(ミシマ社)
『ビッグコミックオリジナル 2012-04-05号』(小学館)
気になる新刊。
東直子『さようなら窓 (講談社文庫)』(講談社)
ナイスタイトル。