本を買いに走れ!

目と耳と足を鍛える技術―初心者からプロまで役立つノンフィクション入門 (ちくまプリマー新書)


贈りものにする本を買いにABC六本木店にゆくも、
在庫なし!どうする?バイトまであと1時間!
間に合うか?間に合わす!ABC本店まで、
小走れ!暑い!マフラーに帽子をはずす!
A!B!C!在庫あった!こないだと、
同じところに面陳だ!売れてるのか?
プレゼント包装!さあ、間に合うか?
乗り換え案内によれば、電車じゃ無理だ!
タクシーか?タクシーなのか?ここまでの、
小走り時間から考えると、案外近いぞ?
走るか、走ってみるか。


走ってみた。
間に合った。
案外、小さな、東京。


購入。
ピーピーエス通信社、アマナイメージズ『世界一の写真集―完全保存版 世界名景紀行』(ピエブックス)


借りた。
佐野眞一目と耳と足を鍛える技術―初心者からプロまで役立つノンフィクション入門 (ちくまプリマー新書)』(筑摩書房


車中のとも。
荻原魚雷古本暮らし』(晶文社

 三十歳すぎたころから、人生の残り時間ということをかんがえるようになった。
「このままぱっとしないで・・・・・・」というおもいがしょっちゅう頭をかすめるようになった。いかん、いかん。「今さら」とか「もう手おくれ」というかんがえをふりはらいつつ、なんとかもうすこしマシな人生をおくれるように気持の立て直しをはかる。(p.127)


本人を知らないから文章から察するしかないのだが、
こういう「おりゃ、てんで、ダメだ」といった文章を読んで、
「ああ、こういう人がいるなぁ、なんかほっとするな」と思って、
目を閉じる。間違っても、「荻原というヒトはほんとはすごい切れ者で」
などという想像を膨らませてはいけない。穂村弘だって、本当は、
とか、そういうことを知ってしまっては、ダメなのだ。
荻原さんがどんな人物かは知らないままで、エッセイを読んで、
励まされていればいいのだ。でも、このヒトは、こんな素敵な本を
出版しているしなぁ。