猛スピードで夏は

だから人は本を読む


今日は、実にさわやかな天気であった。
涼しかったし、陽ざしも気持ちよかった。
なんというか、もう、夏は終わってしまったのだね。
なるべく、考えないようにしているのだけれども。


読了。
長嶋有猛スピードで母は (文春文庫)』(文藝春秋

「最近、あまり夜中に鳴かないよね」と須藤君はいった。水族館のプールの前だ。今は結婚してつがいになったトドを二人で眺めた。須藤君もトドの声を気にかけていたのを六年間、知らずにいた。(p.157)


単行本の装丁が好きでなく、文庫のも、
それほどいいと思えずにいて、タイトルも、
なんか奇をてらい過ぎているように思え、
なんだかんだと読まずにいたのだが。


いやあ、よかった。
タイトルも、読後に読み直すと、
実にいいね。


長嶋有、いいね。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
美術手帖 2009年 10月号 [雑誌]』(美術出版社)
福原義春だから人は本を読む』(東洋経済新報社


美術手帖 2009年 10月号』特集は、
「アーティストになる基礎知識」。


『だから人は本を読む』作者は、資生堂名誉会長。
ぼくの複線人生』など、気になる本を出している。
本書の中で、萩原朔太郎の「猫町」なんか紹介したりして。
最後のほうの、出版界に対する?意見は、
ぱらぱらとしか読んでないけど、素敵なエールなんではないか?
書店員だったら、立ち読みくらいしたいところ。
書店員じゃないから、ぱら読みしかしなかった。
本は読者に届いているか、みたいなとこが、
気になった。


そうそう、村上春樹、『1Q84』第3部、準備中ってね。
http://mainichi.jp/enta/book/news/20090917mog00m040001000c.html
まだ、『1Q84 BOOK 2』を読み始められていない。
なんとなく、『1Q84 BOOK 1』で、とまってる。