ステキな書店迷路


ついにブックファースト新宿店に潜入。
迷路だという前評判を胸に、いざ!
B2から攻めてみよう。入った途端に、
もう目が回ってきたような気がする。
暗示にかかりやすいんだよ。
三半規管が弱いんだよ。


実際、柱の周りに組んだような変わり棚があり、
格子上の空間把握を想定して歩いていると、
目が回っちゃいます。棚のつくりだけでなく、
通路の方向も格子でないのだ。
め、迷路?これがうわさの迷路か。


なつかしのビジネス書たちが並んでいるが、
もうすっかりただの人だね、ちっとも地図が生成しないや。
ここを担当することとかも想像してみようとしたけど、
すぐにあきらめてぷらぷら歩いた。


よさげと思った本も何冊かあったけど、
ざっと立ち読みで済ませて、さて、上のフロアへ行くか。
しかし店のなかにはエスカレーター、階段ないよ。
行き止まり、行き止まり。一度、店を出るわけか。


店を出るとビルの廊下の向こうに本棚が見える。
「?」なんだ?同じフロアなのに、店が散在している!
なんと、離島形式か!(←そんな形式はないよ〜)
とりあえず、トイレがある「G」エリアへ。


「G」エリア入り口でフロアガイドを発見。これだよ!
中央通り地下道からの入り口にはガイドなかったような。
「G」エリアは、コンピュータ書など。ここも変なレイアウト、
トイレ出てきたら、もうよくわからんくなってしまった。


どうしてこんな変な通路が、と思ったら、
あれね、モード学園コクーンタワー自体が、
へんてこりんな形してるんだろうね。
通行人カウントマンがちらほら。
どんなふうにお客が動くかを把握したいのか。
こんなに複雑な経路をどうやって把握できるのか。


人文書の「F」コーナーをさっさと通り過ぎると、
エスカレーターを発見!こりゃ偶然だ。
探そうと思っても探せないと思うよ。
エスカレーターを降りたら「B」エリア。
文芸だ。海外文学だ。いい感じ。


一冊、既刊で知らなかった本を発見。
贈り物として脇に抱える。本を贈る能力が、
回復していることに安堵して、晴れやかな気持ちで、
「B」エリアを回遊する。


70年代生まれの作家の本を並べたフェアがありました。
69年生まれと70年生まれ、79年生まれと80年生まれには、
どんな差が出るんだろうか。とはいえ、くくられちゃうと、
何か「意味」を嗅ぎ取れるような気がしちゃうんだけどね。


新刊・話題書コーナーは素通りして、雑誌コーナー。
しっかり吟味したわけではないが、あれですね、
旧渋谷店TOKYOマガジンセンターを彷彿させる物量なのでは。
リトルマガジンコーナーでは、同人誌っぽい冊子もたくさん。


そして「D」エリア。文庫、新書がたくさん!
冊数が多いほど手放しで興奮できるのが、文庫新書コーナーだ。
なんでだろ。背表紙が各社統一されているから、
なんかきっちりしてて気持ちいいのかな。
ちくま文庫ぎっしりの棚とか、思わず声が出てしまうよ。


探していた平凡社新書の『朗読・声の贈りもの』は在庫なし。*1
さて、そろそろひきあげるとするか。プレゼント包装を頼む。
若い男性店員が慣れない感じで引き受けてくれる。
やがて呼ばれて取りに行くと、すぐ後ろにいたベテラン店員が、
「あ!すみません、包装の仕方を間違えたので!」とストップ。
若い店員は驚き、ちょっと不満げな表情が浮かぶ。


結局、そのあと、ベテラン店員が僕のところに本を持ってきた。
若い店員さんは、どんな気分だろうか。僕は全く、気分を害していない。
「がんばってな、本屋さん」という気分だ。やり方だけ復習して、
明日からも元気に本屋さんをまっとうしてほしい。(←えらそう)


わりと無邪気に堪能できました。
また来るわ。元気でね、ブック1新宿店。


購入。
クリスチャン・オステール、宮林寛『待ち合わせ (Modern&Classic)』(河出書房新社


気になる新刊。
濱野智史アーキテクチャの生態系』(NTT出版/エヌティティ出版
鶴野礼子『繁盛商店街の仕掛け人―街に人を呼び込んだ全国成功事例20』(ダイヤモンド社
池内恵イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社
岩田昭男「信用力」格差社会―カードでわかるあなたの“経済偏差値”』(東洋経済新報社
清水克彦『3秒で夢をかなえる仕事術』(日本実業出版社
岡本正善『「集中ゾーン」スイッチの入れ方 潜在能力が120%発揮される「極限の境地」』(総合法令出版)
おくやまひさし『どうしても描きたかった60年前のえにっき』(小学館
猫は魔術師』(竹書房
北尾トロ中央線で猫とぼく―あの日、あのコと目があって』(メディアファクトリー
永嶋恵美『明日の話はしない』(幻冬舎
蜂飼耳『秘密のおこない』(毎日新聞社
平田俊子殴られた話』(講談社
深沢慶太記憶に残るブック&マガジン』(ビー・エヌ・エヌ新社)
西田俊也復活の恋人』(幻冬舎
川上健一『旅ステージ』(PHP研究所
荻原浩ちょいな人々』(文藝春秋
BRUTUS (ブルータス) 2008年 11/15号 [雑誌]』(マガジンハウス)
大内明日香『もしブックオフの傘下になったら、青山ブックセンターがどうなるのか考えてみよう』(出版評論社)*2
レッカ社『ドラマ×主題歌101連発―ラブストーリーは永遠に…連ドラみたいな恋したい (ソニー・マガジンズ新書)』(ソニー・マガジンズ
レッカ社『アニメ×アニソン101連発―いつだって“星屑ロンリネス”と口ずさんでいた (ソニー・マガジンズ新書)』(ソニー・マガジンズ
カート・ヴォネガット和田誠、飛田茂雄『ヴォネガット、大いに語る (ハヤカワ文庫SF)』(早川書房
愛蔵版 第66期 将棋名人戦 七番勝負』(毎日新聞社


明日の話はしない
『猫は魔術師』表紙の猫がいいですね。
これは、浅生ハルミンさん?
『明日の話はしない』これも装丁がいいね。


『記憶に残るブック&マガジン』
インタビューされているのは下記の面々。


幅允孝  「BACH」ブックディレクター
箭内道彦  「風とロック」編集長
田中杏子  「Numero TOKYO」編集長
ルーカス・バデキ・バルコ  「Paper Sky」編集長
鈴木芳雄  「BRUTUS」副編集長
米原康正  写真家、編集者
菅付雅信  編集者
赤田祐一  「dankaiパンチ」編集長
いとうせいこう  「Planted」編集長


『復活の恋人』書き下ろしだそうだ。分厚い!


BRUTUS』特集は「特集 愛する地方都市」。
金沢能登梅佳代が紹介していたり、
ナガオカケンメイとデザイン物産展ニッポンの話も載ってたよ。


こういう面白そうな雑誌をぽいって買うようになれば、
あたしももっと面白い人間になれそうな気がするんだけど。
まあ、昨日たくさん買ったから、いっか!
・・・買うだけじゃなくて、読めよ、俺。


車中のとも。
藤井孝一『投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術』(日本実業出版社
久しぶりに4色ボールペンで本を汚しながら読む。