とりあえずとの闘い、いつかを溺愛。

佐藤可士和の超整理術


車中のとも。
佐藤可士和佐藤可士和の超整理術』(日本経済新聞出版社
1章、2章ではなんとなく漠然とした話が続いているようにも思ったが、
3章では、俄然、ひっぱりこまれるような具体的な雰囲気?
違うな、説得された感て言えばいいのかしら。


1.空間の整理術
2.情報の整理術
3.思考の整理術


という風に話を進めていく、まずは身体で実感できる空間から。

“空間”の整理は、最初に取り組むべき整理術としては打ってつけです。なぜなら、物事を頭の中だけで心底理解するというのは、実に難しいものだから。身体でもって状況がクリアになっていく様を体験するのが、いちばん実感しやすいのです。(p.71)


これ、あれですな、『脳が冴える15の習慣』でも似たような。*1
机の周りを整理することで、思考も整理されていくっていう。


さて、佐藤可士和がまず解説したのはカバンの中身の整理。
最終的に佐藤可士和自身は、手ぶらまでたどりついたってんだから、
たいしたもんだよ、ええ、ええ。これはでも、わかりますな。
手ぶらによって「精神的にものすごく解放される」とな。
たまに「手ぶらの日」をつくるってのは、試してみたい。

捨てることは、不安との闘いだと述べましたが、“とりあえず”との闘いでもあるのです。いつ必要になるかわからないものより、いまを大事にしたほうが、どれだけ有意義かわかりません。思い切って捨ててしまって、現状をすっきり明確にしておくほうが、頭の中もずっとクリアになるのです。(p.86)


で、次にデスク周りの話になる。
「寿司屋のカウンターのように、いつもきれいでまっさらな状態」を目指すってんだから、
たいしたもんだよ、ええ、ええ。基本的な指示としては、
定位置を決める、いまある場所に収まる範囲のモノしか持たない、
一時避難場所を設けて段階的に処理していく、などありふれたものではある。
ただ、「多くのモノが見えていると、気が散ってしまう」ために、
キャビネットにドアパネルをつけちゃったりするところなんかは、
徹底してるなぁ、と。


整理のルールを決めて、それを徹底する。
これだね。それを「空間」として身体で覚える。
・・・いつか、できるようになるのかなあ。


カオスのチカラを頼みとしている人は、
それはそれでいいと思うけどね。
ぼくは別に、好んでカオスを保存してるわけじゃないけどね。


だから、できるなら、「カオス」か「整理」か、
確信的に選んでルールにしちゃって、徹底すればいいんだろうな。
どっちにするか、ちゃんと考えるといいと思うんだな。
あるいは、試すとか。まぁ、徹底的なカオスって、
けっこう過酷な感じがするから、気軽に試せないけど。


いつか、ね。


気になる新刊。
「私の後藤田正晴」編纂委員会:編『私の後藤田正晴』(講談社
別冊宝島 音楽誌が書かないJポップ批評50 〜ZARDのアーリー90'S 』(宝島社)*2
佐々木正悟一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』(ソーテック社
一倉宏、前田知巳、吉岡虎太郎、中治信博、京都広告塾『考告。 企画をヒットさせるために広告クリエイターたちが考えること』(インプレスジャパン)
ズビグニュー・ブレジンスキー、峯村利哉『ブッシュが壊したアメリカ―2008年民主党大統領誕生でアメリカは巻き返す』(徳間書店


購入。ヴィレッジヴァンガード下北沢店。
『d long life design vol.11』(D&DEPARTMENT
あるじゃなーい!なんてこったい!ついに手に入りました!
バックナンバーの山を見つけたよ。5冊もあったよ、vol.11。
いつだったかバイトのお姉ちゃんに持ち合わせの「d」を見せて、
「これの最新号しか見当たらないのだが、バックナンバーはないの?」と聞いたら、
「出てるだけですねー」って言われて、すごすご帰ったのだった。
きっとあのお姉ちゃんも、どこにあるんだかわかってなかったんだろう。


まあ、そうは言っても、ぼくはヴィレッジヴァンガードには、
そもそも問い合わせに対する正確な返答は期待していないのデス。
あのお店は、偶然その本と出合えた、まさかこんな本が平積みで?
とか、そういう刺激的な場所を提供してくれていれば十分な気がする。
宝探しだからな。自分で探す楽しみだからな。


あと、持ってない『d long life design』は、
vol.10、vol.12、vol.13、vol.14、vol.15かな。
早めに下北で確保しなくっちゃだ。
・・・生活が。。。