金曜の古書店めぐり2

石神井書林 日録


昨日のつづき。
昨日まわった本屋さんの名前を列挙。
日本特価書籍、矢口書店、みわ書房、書肆アクセス、中山書店、
東京堂書店東京堂書店ふくろう店、キントト文庫、呂古書房、
東京ランダムウォーク、GOLDONI、書肆ひぐらし、とかち書房、
長島書店、喇嘛舎、ボヘミアンズギルド、かげろう文庫。


さぼうるを出て、東京ランダムウォークを見たあと、
書肆ひぐらしを探しに靖国通りを横断する。
持ってきた第45回神田古本まつりとかいてある神田古書店地図帖で、
道を探しながらうろうろしていたら、演劇、という看板が。
演劇書専門のGOLDONI発見。店主が老客と話しこんでいる。
なにやら演劇の専門的な話みたいだ。こっちは黙って棚を見ているから、
なんだかずいぶんと聞こえてきてしまって落ち着かない。


矢口書店と比べるとかなり新しい本が多いような気がする。
棚の一番下、なぜか置いてあったイスの向こう側に、再び、
『髪をかきあげる』を発見した。しかも1200円。
ずっと見つからなかった本と、1日で2冊も会うなんて。
状態もよいので、冊子はなかったけれど購入。
この店の記事が載っている雑誌のコピーをくれた。
店主の本業は演劇の企画製作とのこと、むしろそっちの専門家なのか。


ようやく書誌ひぐらしにたどりついた。
店の外にある本棚はいい感じに風に吹かれていたが、
中はちょっとはいるのをチュウチョするほどの狭さ。
しかしここでもゴールデンアイラインにしっかりと罠が仕掛けられている。
内堀弘石神井書林 日録』(晶文社)1000円。
参りました。購入。そうなのです、まだ持っていなかったのです。


名前をしっかり見てこなかったのだが、
場所的におそらく、とかち書房と思われる店。
写真について話そう (写真芸術シリーズ)』があったがさすがに買わない。
今日は単行本を買いすぎだ。っていうか『現代風俗・・・』が重すぎ。
奥に入ってから左側にちょっとスペースがあるのが、
荻窪にある岩森書店みたいだ、と思った。
きれいな文庫とかがたくさんあった。


ここまでまわって、つれが一冊も買っていない。
ぼくが待たせているあいだに買った文庫があるっきりだ。
ちなみにそれはぼくが気になっている『空港にて (文春文庫)』だから、
すごく悔しかった。1時間半も遅れてごめんね。
ぼくは買わなくていいから彼女になんか買ってもらいたい、
という気分で、夕闇に突入する神保町をさらに攻める。


にもかかわらず、長島書店から出てきたぼくの手にはまた1冊増えている。
青木雨彦にんげん百一科事典 (講談社文庫)』(講談社文庫)
山藤章二挿絵本ってやつですな。*1


喇嘛舎、ボヘミアンズギルドとまわっても、つれに手ごたえなし。
ボヘミアンズギルドは、ソファーがあってついつい座ってしまった。
座れる本屋って、いいなあ。棚の下の方を見るときにしゃがむと、
なんともいえない幸福感に包まれる、あれはあれで好きだけども。
よっこいしょ。


今度こそ、とかげろう文庫の店先の棚にとりついて、
またまた欲しい本を見つけてしまった。
ハービー山口女王陛下のロンドン (講談社文庫)』(講談社文庫)
以前、図書館で借りた『日曜日の陽だまり』がよかったから。
代官山17番地』も欲しいのだけれど。
かげろう文庫のなかにも、ベンチのようなものがあった。
レジ前で、森山大道の写真展(もう終わってる奴)のハガキをもらう。


つれが欲しそうな本があるとこはどこなんだ、
と今さらのように小宮山書店に行くがシャッターは下りていた。
もう帰ろう、飯を食いに行こう、と三省堂の脇を通ると、なんだ、これは。
いくつかの古本屋があつまって古書市みたいのをやっているらしい。*2
エレベーターに乗って、三省堂書店第二アネックスビル5Fへ。
広い。もう買いたくないぼくには悲しいくらいの広さだ。


単行本で『心の底をのぞいたら―心の研究 (ちくま少年図書館 12)』を発見。ひどく懐かしい。
これ、小学校のとき、塾の国語の授業で使ってたよ。
つれは無事に、2冊ほど購入したもよう。
よかったね。


いやあ、疲れた。
書くのも疲れた。
読むのも疲れたでしょうな。
お疲れさま。

*1:かねたくさんのところに、リストがある。ぼくは悔しいから見ないようにしている。2005-01-09 - 新・読前読後

*2:神保町古書モール