水曜日の散財

 

ゆうべの楽しい飲み会で、

エネルギーをたくさんいただいた。

そのエネルギーをどう使おうか、と、

まっさきに思いついたのは、本屋さんに行って、

そのエネルギーを増幅することであった。

 

なにそれ。

 

車中のとも。

近藤雄生『吃音: 伝えられないもどかしさ (新潮文庫 こ 71-1)』(新潮社)

 

可能性がある限り、力を尽くす意味はある。(p.217)

 

力を尽くす気力・体力があればこそ、

ではあるけれども、できることなら、

尽くしたい。意味があると信じて。

 

2月に入ってずっと、月刊みすずの読書アンケート号*1

買いたいなー、と思っていて、いくつか本屋ものぞいて、

でもまぁ、無いですわ。J難に行かなきゃ、無いです、

と思っていて、例の、エネルギー増幅作戦を借りて、

突撃した。人文書の、あすこ、狙っていくも、無い。

ありゃま。見つけた!差しにしてある!と、

思ったら見覚えのある写真、あれれ?

危ない、去年のやつじゃないか。

よくよく見たら、あった、

あと2冊、だったかな。

 

次。こないだ友人と話していた、

オープンダイアローグの本、ちょっと、

見にいってこよう。何冊か、持ってはいる。

話題に出た本も置いてある、これな。

でも、違うやつを手に取る。

 

駅前の本屋さんで見つけられなかった、

内田樹の文庫本を探してみる。楽勝と思いきや、

見つからない。検索機の力を借りて、ようやく。

買うか迷って、それなりに長く立ち読みして、

けっきょく、買うことにした。

 

他に、ケストナーの本とか、本の雑誌とか、

あれこれ気になる本がいくつかあったのだが、

今日は、今日のところは、三冊屋*2の名に免じて、

ここまでにしておきましょうか。

 

2冊を3冊にするのでなく、

4冊を3冊にせず我慢するための、

三冊屋モード。

 

購入。ジュンク堂書店難波店。

『月刊みすず2023年1・2月合併号〈読書アンケート特集〉』(みすず書房

森川すいめい『オープンダイアローグ 私たちはこうしている』(医学書院)

内田樹生きづらさについて考える (毎日文庫)』(毎日新聞出版

 

さて、近鉄線。

エネルギーの増幅が足りていないと感じたのか、

西大寺駅で、降りてしまった。目指すは、郡山。

 

購入。とほん。

田中元子『1階革命』(晶文社

矢野利裕『学校するからだ』(晶文社

松永弾正『本屋の周辺Ⅰ』(H.A.B)

 

長居してしまった。娘たちに、

栞展で、しおりも購入。

第9回ですよ。

平伏す。

 

鞄が重たくなっている。

なぜかとほんさんでも、

三冊屋モードが発動していた。

なぜだ。エネルギーが増幅しているのか?

軍資金は枯渇しているはずではないのか?

勘定奉行が現れて、倹約モードに移行すべき場面だ。

 

そうして近鉄奈良駅の改札を抜け、

子どもたちが帰宅する時間を睨みながら、

私が向かったのは駅前の本屋さんであった。

既に2軒の本屋さんで三冊屋を済ませた私が、

何をしに行くというのだろう。

 

購入。啓林堂書店奈良店。

PHP2023年3月号:「ひとり」の時間がいい人生をつくる』(PHP研究所)

頭木弘樹:編『うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語 (ちくま文庫 か-71-4)』(筑摩書房

チョ・ナムジュ、斎藤真理子『82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫 ち-19-1)』(筑摩書房

 

三冊屋、三軒目。

さんざんな散財であった。

 

スーパーで食材も買った。

むちゃくちゃ雪が降ってきて、

小走りで家へと向かった。

 

そういえば昼飯食ってない。