頼もしきまぼろし

ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)


昨日、思い出せそうで思い出せていなかった、
「これまでにも本を読んで、誰かの人生に身もだえしたことがあったはず」
というアレ、思い出した。


内堀弘ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)』(ちくま文庫


この本でも、多くの人には知られていない人物の人生を、
後になって取材して、本にして、読むことができて、という、
無名でも、ひとりの人生というのが確かにあって、
誰かを喜ばせたりしていたのだな、というのが、
内堀さんの仕事によって世に残されて、
無性に心強かったのを思い出した。


バックヤードでこそこそコンビニ食料を食らう。
手元に『読書の学校 第二講』、三砂慶明さんの巻頭言が、
心地よい。『高円寺古本酒場ものがたり』(晶文社)から、
狩野俊のことばが引かれている。励まされる。


梅田蔦屋、一度くらい覗いたことがあったような。
ずっと素通りで横綱直行だったから、今度、
時間を作って行ってみよう。