地震はある、自信はない、

休み明け、今日は他店応援。
勤務開始はいつもより遅いのだが、
心配性のお父さんはすごく早く出かける。
さすがに小走りする気にはなれず、
16分の次の電車に乗りこむ。


車中のとも。
大竹昭子須賀敦子の旅路 ミラノ・ヴェネツィア・ローマ、そして東京 (文春文庫)』(文藝春秋


東京編、読みごたえがすごい。


勤務する店の近くの喫茶店で、トーストとコーヒー。
贅沢な時間。本でも読もうかと思いつつ、ノートに、
気がかりなことを書き出したりしていたら、
大きな音。通路を電車が通ってるのかな、
と思ったら、周りの客がみんな、
店の外へと走りだした。


地震か。


時間が来たので、お店へと向かう。
おはようございます、はじめまして。
いろいろと教わりながら、手探りで作業をお手伝い。
時々、上司からの電話を受けつつ、非常事態時の、
非日常勤務をすすめてゆく。


レジ操作もままならないボクに向かって、
欲しい本を持ってくるお客さんがいる、
動揺を隠して、何気ない顔で、
「本屋さん」を演じる。


去年の夏のことが、かすかに思い出されたり。


ワールドエンズガーデン*1のおざわさんの声が優しかった。



こんな風に言いきる自信はないのだけれど、
今日も何冊か、本を手渡すことができた。