すばらしいときよ、もう一度

本棚編集術「生活編」でスナガワさんが何百回も読んだという『かばくん』*1を、
自店で読み聞かせ。たしかに、いい。すごくいい。『すばらしいとき』*2は、出てこない。


少し早く退勤できたので、アオツキ書房さんに寄って、
田口史人さんの『二◯一二』を買ってこようかと思ったのだが、
『すばらしいとき』がまだ出てこないのに、次の本を買うのは気が引ける。
電車の中ではなくて飲み屋の外に置き忘れたのかも、と、
僅かな希望をもって天王寺を訪れる。もちろん無かった。


阿倍野の交番に遺失物届けを出してから、北村さんに紛失の報告すべくスタンダード寄る。
ストックからもう1冊出てきて、購入。わっはっは!すばらしいときを取り戻したぞ!


購入。スタンダードブックストアあべの。
ロバート・マックロスキー、Robert McCloskey、わたなべしげお『すばらしいとき (世界傑作絵本シリーズ)』(福音館書店


今日は、現金で買いました。


車中のとも。
若松英輔池田晶子 不滅の哲学』(トランスビュー

こころがふるえるような言葉を見つけたなら、そのまま読み続けてはならない。ひとたび本を閉じ、書物からの招きを待たなくてはならない、そう言ったのはたしかアランだった。(p.71)


ときどき、舟をこぎながら読んでいる。水上にあがった意識が呼吸するように、
文字を吸い込む。それが、いちいちぐっとくる言葉だから、油断ならない。でも眠い。

*1:岸田衿子中谷千代子かばくん (こどものとも絵本)』(福音館書店

*2:ロバート・マックロスキー、Robert McCloskey、わたなべしげお『すばらしいとき (世界傑作絵本シリーズ)』(福音館書店