できることをしたい。
車中のとも。荒川洋治『忘れられる過去 (朝日文庫)』(朝日文庫)
「クリームドーナツ」という文章が良かった。
本屋さんで買う前にパラパラしたときにも、目にとまって読んだ。
その時は、最後のまとまりが印象的だったのだけど、今日は、
習慣のことについての三行がじんわりとうれしかった。
五〇歳を過ぎた。するべきことはした。あとはできることをしたい。それも、またぼくはこうするなと、あらかじめわかるものがいい。こんなふうな習慣がひとつあって、光っていれば、急に変なものがやってこない感じがするのだ。(p.93)