のんびり台風を迎える

ほんとうのニッポンに出会う旅


台風の影響で心配していたイベントの開催だが、
ちゃんと奈良県立図書情報館からメールが来ていて、
どうやら決行するそうな。ま、野外じゃないしね。
娘をお義母さんに預かってもらって、いざ。


徒歩10分くらいの距離ながら、ずぶぬれで会場へ。
途中の川が、ちょっと怖い。太宰治のことなどを思う。
借りていた本を返してもう少し時間がある。何か、
借りようかと思ったら、利用証忘れてやんの。


交流ホールへ移動。受付でレジュメ的に資料をもらう。
『のんびり』の1号もついてきた。これ、まだ読んでないのだ。
始まりまでの時間に、くいくい読み進む。お、面白いな、これ。
寒博のミラクル展開に、泣きそうになる。


さて、ローカルブックレヴユー&クロストーク?ということで、
編集者で、あの『Re:s』の藤本智士さん、
健一自然農園代表の伊川健一さん、
ファシリテーターが狩野哲也さん。


まずは藤本さんと伊川さんがそれぞれ自分の経歴やらを話し、
休憩を挟みつつ、クロストーク、会場からの質問への回答、
という流れ。単なるトークショーではなくって、
ひとりずつの話もじっくり聞ける構成がナイス。


藤本さんのすいとうの話を聞きながら、『Re:s』の1号、
読み返さなきゃなぁと思う。(というか、ほとんど未読だ)
ロビーで『Re:s』のバックナンバー売っていたが、
どれを持ってて、どれを持っていないか、あやふや。


『のんびり』の2号めの表紙写真撮影のドキュメント映像も上映。
すごい面白い。めちゃくちゃ一生懸命やってるなぁ。
「今日本買ってくれた人に2号を差し上げます」とな。
うーん、欲しい。商売上手だなぁ。


伊川さんについては予備知識まったくなし。
「Re:S」2号でも登場していたそうだが、
やはりほとんど読んでいないからか、
ちょっと分からないです、うう。


ところが、ところがっていう接続詞もアレですが、
伊川さんのお話、というか人生、というか情熱が、
とても気持ちよい。仕事として自然農法をやっていく。
にこにこと話しているが、簡単なことではないだろう。


休憩時間に、藤本さんの著書を購入。
なんと財布にあまりお金が入ってなくって、
伊川さんのお茶は断念。・・・ネットで売ってるかしら。


購入。
藤本智士『ほんとうのニッポンに出会う旅』(リトル・モア


おまけに、のんびりの2号をつけていただく。
これがフリーってほんと、すごいよなぁ。
なんでも秋田県が作っているらしい。
それはそれで、すごい。このクオリティ。


クロストークでも、おふたりのお話に、
いろいろと胸をうたれたり、励まされたり。
それなのに、なぜか今日は「質問」が浮かばず。
ホワイトボードに付箋で自由に貼れるシステムに乗っかれず。


17時までのイベント、会場は18時まで確保されていて、
自由に話したりしていいよ、というこれまたナイスな設定。
けれども、質問だけでなく、何か動きが鈍い今日のわたし。
なんとなく、周りをきょろきょろしながら座ったまま。


そのうち、椅子を移動して車座になる兆候が見えたので、
ようやく腰をあげて輪に加わる。けっこうな人数が残った。
それぞれ、自分の仕事や取り組んでいることを順番に言う。
これがまた、興味深い人が続々と登場してゾクゾクした。


藤本さんにサインをいただいて、帰る。
気になった参加者の人に声をかけてみたくもあったが、
自分が何を提供できるか、ということを思うと、
なんかしり込みしてしまい、そそくさ帰る。


すごくいい時間だった。
何かにつなげたいなぁ、と思うのだけど。


雨は多少、弱まっていた。
帰宅して妻に興奮してしゃべり散らしているところに、
お義母さんが娘を連れて来てくれたので、ストップ。
僕の中の嵐は、頭のどこかで吹き荒れたまま。