ばったり須賀敦子に出会う
盆明け、荷物が入荷している。
やはり新しい本が入ってくると嬉しい。
けれども今日は、閉店間際にミスを重ねて、
ひどくくたびれてしまった。夏ばて気味か。
読了。
今江祥智、長新太『山のむこうは青い海だった (フォア文庫 C)』(理論社)
これ、処女作なんだね。面白かった。
実家から、いろいろ持ってきてあるから、
今江祥智、ちょいちょい読み重ねていきたい。
車中のとも。
須賀敦子『コルシア書店の仲間たち (文春文庫)』(文藝春秋)
初・須賀敦子。
なぜか、手に取ることすらなかった須賀敦子。
いつだったか、妻が古本屋さんで買ってきた一冊を読み出した。
・・・ぐわー。面白い。
回想録風なのだが、時系列順で語られるのではなく、
そのエピソードの散りばめられ方も、心地よい。
なんだ、この本は。今まで隠れてくれていて、ありがとう。
ふたりが、かつてのように、肩をくんで歩ける少年でなくなっただけの話だったのだが、そのあたりまえのことに、ふたりは傷ついていた。(p.55)