絵の絵を描かずにすむかしら

書きあぐねている人のための小説入門


寒い。朝、上着を必死に探したら、
フリースを発見。かなり暖かい。
帰りは、一枚脱いでいた。雨、強い。


車中のとも。
保坂和志書きあぐねている人のための小説入門』(草思社

花の絵を描く子どもは、花そのものを描いているのではなく、花の絵を見て花の絵を描いているだけだ。自分の前に絵がなくても、絵を立ち上げることができるのは、本当の画家しかいない。(p.115)


確かに、絵を描くって、すごく難しかった。
花の絵を知らず、花を描ける子どももいるとは思うが、
あたしには、描けなかった。断定口調で切り取られた世界観が、
押し付けがましくて少々閉口ではあるものの、やはり、
ものの見方に新鮮な発見を示してくれる好著 for me 。


僕は画家でもないし、小説家でもないが、
花を見たときの喜びを、その表現の定型に霧散しないように、
きちんと隣りのヒトに伝えたいと思う。まあ、定型でも、
交換する喜びがあれば、平気なんだけどね、たぶん。


とか言いつつ、妻の話を聞きながらケータイいじっていて、
ひどく怒られたりしているから、道は険しい。
好奇心を、発動せよ。収穫物を、交換せよ。