砂上のただいま
ほとんど初めて、シモキタヴィレッジヴァンガードの、
中央サークルの棚を念入りに見た。あそこ、怖いんだよな。
探していた本は見つからなかったが、代わりに2冊。
購入。ヴィレッジ ヴァンガード下北沢。
『池袋・母子 餓死日記―覚え書き(全文)』(公人の友社)
紀田順一郎『東京の下層社会 (ちくま学芸文庫)』(筑摩書房)
気になった本。
三浦哲郎、永井龍男、松下竜一、広津和郎、吉村昭、菊池寛、安部公房、吉村康、横光利一、リヒター、芥川龍之介、佐藤雅彦(編)『教科書に載った小説』(ポプラ社)
新しい国語の教科書が配られた日の喜びは、
いまだに忘れることができない。あの匂い、あの白さ。
車中のとも。
茂木健一郎『思考の補助線 (ちくま新書)』(筑摩書房)
家に帰ってきて「ただいま」と言ってから、自分がいま発した言葉の意味に確信が持てず、思わず立ち止まってしまう。そのようなとき、私たちは「ただいま、ただいま」とくり返してみて、その言葉の不思議な響きの底に見え隠れする無意味の暗闇に震撼するのである。(p.170-171)
昨日の風呂読。
柴田元幸『モンキー ビジネス2008 Spring vol.1 野球号』(ヴィレッジブックス)
「僕はブラックソックスを覚えている」ジェームズ・T・ファレル。
しびれるエッセイだった。ああ、ベースボール。
あとこれは昨日じゃなくて前のときに読んだのだが、
岸本佐知子の「二月―三月 分数アパート」という日記?
が、狂っていて面白い。夢日記っぽいけれども、
現実のことのような記述も混じっていて、くるおしい。