君も見たかい?
読了。
曽我部恵一『虹を見たかい?』(白夜書房)
ベッドに寝転んで、読む、読む、読む。
今朝、机のうえで騒いでいた目覚まし時計は、
自らの騒音に耐えられなくなり、飛び降りて沈黙を確保した。
それから数時間後、汗をかいて目を覚ましたぼくは、ふと、
チラシやらビニール袋の下から曽我部恵一の本を見つけだし、
そのまま、読みふけってしまった。
25ページの「午後四時の美術館」という文章に書かれている、
宮城美術館での写真展は、ひょっとすると、
僕が野口里佳の写真に悶絶したあの写真展ではないかしら。
「コモン・スケープ」今日の写真における、日常へのまなざし。
曽我部さんも、行ったんだ。なんか、嬉しいな。
高橋恭司の写真がどんなだったかは、思い出せない。
こんど、パンフを見てみよう。実家にあるのだったかな。
『瞬間と永遠』のジャケット写真を撮った人だそうな。
知らなかった!!
途中から、『瞬間と永遠』を聴きながら、
読む。いいアルバムだ。アルバムごと好きになるって、
あんまりない。「愛のかけら」しか歌詞が載ってないのは、
残念だ。とても。
にんまりしてしまった一文。
「最後は逮捕されてもいいのだ」(p.57)
『ペイパー・ムーン』を見てみたい。
「約束」(p.148)も、読み終えて、
ぞわっ、とした。ぼく、約束が苦手なんです。
何年もかかって、約束を果たしてみたい。
なんて、約束に対する幻想ばかり、膨らんで。
わー、窓から風。
蝉のことが書いてあって、蝉の声が聞きたくなって、
さっき窓を開けたのだ。蝉は、鳴いてなかった。
昨日の夜は、鳴いてたのにな。蝉は、夜鳴くの?
文章には、日付が記されているのだが、ところどころ、
こいつぁ、間違いじゃないのかい?という箇所が。
「ファミリー・アフェア」のp.71、
「'06.12.31」とあるが、時系列ジュンだと、「'05」のはず。
あと「p.210」には、なんと「'07.12.4」が登場する。
今が何年か、本気で考え直してしまったよ。未来・・・。
こっちは、正しい日付が推測できない。
前の記事が「'07.1.22」「'07.3.21」だ。
あ!「'07.1.24」かもしれない!
ピリオド(?)の位置が、ずれたのだ。
「キッチンの椅子に座る」の書き出しは、
良質の小説のようだ。(p.223)
撮影は、ハービー・山口。
今日は、バイト休みなんだ。
明日は、友人の結婚式。
車中のとも。
村上春樹、柴田元幸『翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)』(文春新書)