東京なんでだろう

昭和の東京、平成の東京 (ちくま文庫)


車中のとも。
小林信彦昭和の東京、平成の東京 (ちくま文庫)』(ちくま文庫
久しぶりだ、本を読んだの。
夏に恵文社で買ったやつです。


最初に「ブックガイドとしての<あとがき>」を読む。
小林信彦の東京への<こだわり>は、
「<生れた町の消滅>からきているのではないか」
とある。


「銀座と私」(1964年)で、必ず立ち寄ると書かれている近藤書店も、
いまはもうない。消滅した町のことと残っている町のことを書きながら、
2005年のいま、ほとんど残っている部分はないのではないか。
まだ、30ページと読んでいないので憶測でしかないのだけれど。


僕はちっとも東京生まれではないのだけれど、
なぜだか「東京」が好きである。「東京」という言葉が好きだ。
あるいは、ひとびとが「東京」と名づけて語る「何か」が好きだ。
サニーデイ・サービスの「東京」しかり、小林紀晴東京装置』(幻冬舎)しかり。
安原直樹『東京タワー』(新風舎)、三浦展大人のための東京散歩案内 (新書y)』(洋泉社
片岡義男の東京本、雑誌『東京人』。


なんでだろう。


気になる新刊。
町田康東京飄然』(中央公論新社