好きなように読んでちょうだい

ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング (創元社ビジネス)


なんとなく、「文芸書」>「ビジネス書」みたいな風潮が
あるような気がしている。それはそれで、一つの世界観だ。
読書が目的なのか、読書が手段なのか、という違いか。
読むだけで、幸せ。というのが、文芸書を読む醍醐味か。


学習参考書のようにビジネス書を読むことだって、
「合格」という目的のための「読書」なら、ありだ。
そのときに、「買って満足」みたいなのは、恥ずかしい。
あと、「読めば実現」みたいのも、恥ずかしい。
読んで実行、しないと。「合格」できないしね。
あなたにとって「合格」って何?っていう問題も残るけど。


逆に文芸書とかは、「積読も胆力」くらいなとこが
あると思うんですが、え?言い訳ですか?そうですか。
「コレクター要素」ってのも、文芸書の方に関係が深いかな。
ビジネス書・自己啓発本のコレクターってのも、いそうだけども。


読了。
三輪裕範『ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング (創元社ビジネス)』(創元社


いろいろと、深く頷けるところもあったのだが、
「それはちょっと・・・」というところも多かった。
「いいとこどり」すればいい、と言われてしまってるので、
まあ、そうしますが、うーん。


とりあえず、だいぶん前に買って使いかけて(3ページ)、
ほったらかしてあったノートを引っ張り出して、
引用したり、突っ込みをいれたりして遊んでみた。

・・・重要なことは、読書量自体はそれほど多くなくても、一定の読書を継続的に行っていくことです。そして、その過程において、熟読すべき本とそれ以外の本を見極める自分なりの選書眼を養うことです。(p.19)


まずはどんどん本を読んでいって、その中で多少なりとも興味を感じたり、刺激されたりする文章や表現に出会う「回数」をできるだけ増やすことが重要です。(p.191)


選書眼を養うために多読は有効だと思うし、多読のコツとして、
速読という方法も有効だと思う。何を指して「速読」と呼ぶかは、
それぞれ哲学があると思うけど、結局、定義の問題だろうな。
「読書」という行為の定義も、人それぞれだと思うし。