北区で再会
この間、『聖の青春 (講談社文庫)』を読んでから、
ふと去年買った羽生さんの本が読みたくて探していた。
さっと探して見つからず、けっこうしっかり探して、
なお見つからない。引っ越しのとき、置いてきた?
あるいは自分でも忘れている段ボールがまだあるのか?
もういっそ買ってしまおう、と最近本屋さんに行くたびに、
趣味のコーナー、将棋本の棚を覗いていたのだが、ない。
羽生さんの本自体置いていない本屋もあったりする。
「買ったあとに出てくるんだよなぁ」と思いながら、
棚にないことを確認してがっかりしたり、安心したり。
今日、初めて行ったブックオフ浮間舟渡駅前店。
時間がないからさーっと流して行こう、と、
文庫新書の棚を探して早足で歩いていたとき、
足が止まった。引き返した。なんだったのだろう。
目に、「将棋」と飛び込んだのか、ただ単に、
思い出しただけなのか。僕の目が引き戻されたのは、
将棋の本の見出しの脇にある数冊。
無いことを確認して文庫コーナーに向かおうと、
下半身はすでに進行方向を左に定めて動き始めていた。
あった。手に取る。帯もついている、書き込みは、
ない。たぶんない。きちんと確認できていない。
もう、全身が文庫コーナーを目指していた。
ちくま文庫、105円新書を流す。充分だ。
購入。
羽生善治『上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))』(浅川書房)
この本が、ぼくのなくした本と同一のものだったりしたら、
おそろしいよなぁ、と思いながら仕事に復帰した。