北区で再会

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))


この間、『聖の青春 (講談社文庫)』を読んでから、
ふと去年買った羽生さんの本が読みたくて探していた。
さっと探して見つからず、けっこうしっかり探して、
なお見つからない。引っ越しのとき、置いてきた?
あるいは自分でも忘れている段ボールがまだあるのか?


もういっそ買ってしまおう、と最近本屋さんに行くたびに、
趣味のコーナー、将棋本の棚を覗いていたのだが、ない。
羽生さんの本自体置いていない本屋もあったりする。
「買ったあとに出てくるんだよなぁ」と思いながら、
棚にないことを確認してがっかりしたり、安心したり。


今日、初めて行ったブックオフ浮間舟渡駅前店。
時間がないからさーっと流して行こう、と、
文庫新書の棚を探して早足で歩いていたとき、
足が止まった。引き返した。なんだったのだろう。


目に、「将棋」と飛び込んだのか、ただ単に、
思い出しただけなのか。僕の目が引き戻されたのは、
将棋の本の見出しの脇にある数冊。
無いことを確認して文庫コーナーに向かおうと、
下半身はすでに進行方向を左に定めて動き始めていた。


あった。手に取る。帯もついている、書き込みは、
ない。たぶんない。きちんと確認できていない。
もう、全身が文庫コーナーを目指していた。
ちくま文庫、105円新書を流す。充分だ。


購入。
羽生善治上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))』(浅川書房


この本が、ぼくのなくした本と同一のものだったりしたら、
おそろしいよなぁ、と思いながら仕事に復帰した。