叶わぬ逢瀬

tori8102007-05-13

世田谷文学館へ足を運んだ。父の車を拝借していった。
思いがけず駐車場があったので、コインパーキングを探さずにすんだ。
係りの人に誘導されて、地下へ降りるエレベーターに頭からつっこむ。
「エンジンを切って、地下のボタンを押してください」


薄暗い、車一台が乗れるだけのエレベーターが降りていく。
傷つけずにドアを開けられるか心配していたら、
車が回転していく。シャッターが見えた。なるほど。
なんかガンダムとかスターツアーズを思い出すね。


向田邦子 果敢なる生涯」
http://www.setabun.or.jp/mukouda/mukouda.htm


向田邦子。かわいいなあ。
二つ、三つくらい下に生まれたかった。
二階から見下ろした庭のみどりが美しい。
寺内貫太郎一家に、梶芽衣子が出てたのね。


購入。
ブックオフ中葛西店。
黒井千次横断歩道』(潮出版社
向田邦子無名仮名人名簿 (文春文庫)』(文春文庫)
檀ふみ父の縁側、私の書斎 (新潮文庫)』(新潮文庫
町田康へらへらぼっちゃん (講談社文庫)』(講談社文庫)
角田光代佐内正史だれかのことを強く思ってみたかった 集英社文庫』(集英社文庫
キャメル・ヤマモト『「ムダな時間」の充電力「バカな時間」の開放力―「時間病」の治し方 (講談社プラスアルファ新書)』(講談社+α新書


高校生くらいのころだったか、『思い出トランプ (新潮文庫)』を買って、
以来ずっと実家の本棚で眠ったままだ。どうして買ったのか、
たしか、剣道部の友達が「向田邦子が面白い」と言っていたようだ。
そいつはもしかしたら、寺内貫太郎一家を見ていたのかもしれない。
ぼくはドラマも見ていなかったし、本も読まずにいた。


つれが初日に見に行って、絶賛していたのだが、
なんとなく見に行けないまま、今日が来た。今日も、
少し迷っていた。行こうと決めたら、道に迷った。
青梅街道から環八を北上してしかも井荻トンネルくぐっていた。


どこ行くの?


車を実家に置いて、帰る電車のなか、
『無名仮名人名簿』を読む。
ずいぶん前に好きだった人を、
思い出しているような気分で読む。