光代は少し先を行く
今日、青山ブックセンターの自由が丘店に、
行こうと思っていた。で、出かける前に、ふと、
「ちゃんとした行き方を調べておかなくっちゃ」
と、ネットで検索。
角田光代サイン会
『彼女のこんだて帖』(ベターホーム出版局)刊行記念&
青山ブックセンター自由が丘店開店一周年記念イベント
え?
■2006年9月10日(日)15:00〜
時刻は午後3時半を過ぎていた。
ええ、もう今日は家から一歩も出るもんか!
ばか!光代のいじわる!
直前に読了した『こぐこぐ自転車』の余韻もどこへやら。
哀しい気持ちにつつまれて家を出たのでした。ああ。
車中のとも。
石村博子『新・東京物語 (講談社文庫)』(講談社文庫)
面白い。光代のことを少し忘れる。
いいぞ、いいぞ。と、幸せなきもちになりかけたら、
うっかり、「もしかしてサイン会大盛況でまだやってるかもしれない」
などと思いついてしまう。
青山ブックセンター自由が丘店に到着。角田光代の影はどこにもなし。
サイン会をどこでやっていたのかすら、痕跡を見つけることはできず。
棚に、サイン会記念フェアというのがあった。むなしい。
そもそもの目的であった「80冊ABC世界一周」の冊子をもらうと、
もう哀しすぎてさっさと帰りたかった。かろうじて、気になった本を手にとる。
ポールオースター、柴田元幸、前山佳朱彦、岸本佐知子、古川日出男『ポール・オースターが朗読するナショナル・ストーリー・プロジェクトVol.3 スラップスティック/見知らぬ隣人 篇』(アルク)
D[di:]『ファイアースターマン日記』(マガジンハウス)
約束の時間までに少しだけあったので、西村文生堂という古本屋さんに寄る。
気になったのはこちら。
「あのひと」+ユビキタスタジオ『あのひとと語った素敵な日本語』(ユビキタスタジオ)
購入したのはこちら。
おちまさとプロデュース時間の教科書」をつくる会『時間の教科書―おちまさとプロデュース』(日本放送出版協会)
神楽坂に出て、親友の赤ちゃんを見にいく。
二ヶ月なのに、けっこうでかい。抱かせてもらう。
とてもかわいい。これが平和な日本の家庭か。
よその奥さんに会えなくて悲しみに暮れるアルバイトは、
おれ。
帰りに高田馬場でブックオフに寄ってしまう、高田馬場店。
購入。
小林信彦『私説東京放浪記 (ちくま文庫)』(ちくま文庫)
読了。
伊藤礼『こぐこぐ自転車』(平凡社)
まだ、光代サイン会の情報を知らなかった幸福の時間。
洗濯物を干して、これからでかけようと思ったとき、
ふと、残り少なかったこの本を読み終えてしまおうと思ったのだ。
あとがきに書名について書いてあったのだが、ほんとかうそか、
その他の候補の書名はありえないほど魅力のないタイトルであった。
『こぐこぐ自転車』、みごとである。このタイトルにしてくれてありがとう。
伊藤礼は、意外と本を出しているようなので、ちょっと気にしてみよう。