初光代生光代

レバレッジ・リーディング


読了。
本田直之レバレッジ・リーディング』(東洋経済新報社


ビジネス書を実用的に「読む」ための本。
教科書ですら美本のまま取っておきたいと思うコレクターには無理。
ページを折り、線を引き、余白に書き込む。色分けとか付箋は要らない。
そのエッセンスを抜き出して自分専用に編集し直し、そっちを繰り返し読む。
自分のための言葉が、考え方が、蓄積されていく。濃くなっていく。
でがらしになった「本」はどんどん処分されていく。
「読書」ではない。「勉強」という印象。でも、効果はありそう。
それこそ、目的の定まった勉強のときには、いいんでないでしょうか。


特に取り上げられていなかったけど、『あなたもいままでの10倍速く本が読める』と、
ちょっと似たような読み方だな、と思った。あの本も結局は、
どの本をなんのために読むか、をきちんと把握した上で、
その目的にあった部分をいかに効率よく拾っていくか、という内容で、
別に10倍速くならないな、と思ったし。全部読まない、ってのがミソなんだね。


で、僕は本を集めることも好きなわけで。
リブロ吉祥寺店、啓文堂書店吉祥寺店にもありませんでした。
In-between 14 13人の写真家 25カ国』(EU・ジャパンフェスト日本委員会)
美本で欲しい。


気になる新刊。
早瀬圭一『銀座の達人たち』(新潮社)
さかざきちはる『ペンギンブック』(幻冬舎
岩合光昭Be Happy iwago mitsuaki radio essay』(TOKYO FM出版)
麻倉怜士イロハソニー』(日経BP企画)
経沢香保子日記ブログで夢をかなえる』(ダイヤモンド社
西田俊也世界でいちばん淋しい遊園地』(角川書店
内館牧子おしゃれに。男』(潮出版社
内館牧子おしゃれに。女』(潮出版社
枡野浩一河井克夫金紙&銀紙の 似ているだけじゃダメかしら?』(リトルモア
谷川俊太郎詩を読む―詩人のコスモロジー (詩の森文庫)』(思潮社
谷川俊太郎詩を考える―言葉が生まれる現場 (詩の森文庫)』(思潮社
新川和江詩の履歴書―「いのち」の詩学 (詩の森文庫)』(思潮社
『yomyom』vol.1(新潮社)*1


現代詩文庫、いつのまにか刊行が進んでた。
これ、もうすこし編集者の意図みたいのが表明されてたら、
がつんと買っちゃうんだけど。『現代詩手帖』とかには載ってるの?
いま、この編集で世に出す意義、とか、喜び、とか、危機感、とか。
思潮社って、サイトもないんだよね。とほほ。
本で読め、ってことですか。


『yomyom』では本文イラストも100%ORANGEだ。
100%ORANGEめあてで買ってもいいな。あと角田光代


で、ようやく角田光代さんの登場です。
青年団の『ソウル市民1919』(@吉祥寺シアター)のアフタートーク
平田オリザ角田光代が、上演後の舞台で、セットのイスで。
次々と繰り出される光代の質問に、好奇心の強さを見る。
光代自身の話も聞きたかったが、その問いまくる姿勢に感心関心。
やがて、光代ストップ。好奇心の枯渇を見る。その素直な表れに、
安心。


質疑応答はもっぱら上演作品のことで平田オリザに集中。
この場、このときに、光代に投げかけるべき問いを考え続けたが、
ふつうに平田オリザの話が面白くて、あきらめた。
最後にようやく「いちばん印象に残った俳優とシーンは?」と光代にQ。
なるほどね。でも、俺がききたいのはそういうことでもなかった。


光代が平田オリザに「どのくらい資料を読むのか」と質問していた。
「ずいぶん切ってしまうんでしょうね」みたいなことを言っていて、
なるほど、作家というものは、いろいろ目が利くんだなあ、
だてに直木賞もらってないんだなー、と思った。
ほら、真心ブラザーズにだまされて、「ぼくもあなたもたいして・・・」
って思ってるから、さ。そんな気持ちで光代を見ていたい?*2


車中のとも。
ケストナー、丘沢静也『飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)』(光文社古典新訳文庫