願わくは、楽しい読書とおしゃべりを

「考える人」は本を読む (角川新書)


小走り、ではなく、ダッシュ
間に合った。特急乗らずに済んだ。
河野さんの本で気になった本を、
Amazon で検索したりする。


レビューを見ると、様々な意見があって、
河野さんの紹介を読んで読みたくなった本が、
辛辣にけなされていたりもする。考え込む。
本を「批評する」ってのは、いったい、
どういう行為なんでしょうね。


あまれびゅが、「批評」かどうかはさておき。
「批評」ってなになのかは、さておき。


「さておき」が、行進していく。


その本が「良い」とか、「悪い」とか、
言いにくいし、言われても受け入れがたい。
いや、「良い」という意見は、わりとやすやすと受け入れてるか。
「悪い」っていうのは、どういうことなんだろうか。


他の人には、読んでほしくない、っていうことなんだろうか。
読まれたら、なんで嫌なんだろうか。嫉妬だろうか。


自分と違う価値観が、称賛されることに耐えがたいのだろうか。


働きすぎないくらいの残業で、職場を後にする。
環状線で、大阪駅にやってきた。待ち合わせまで時間があれば、
何も考えずに本屋に直行するのがわたしだ。けれども今日は、
財政難のせいか、はたまた自宅スペース不足の影響か、
改札を出てすぐ目に入ったベンチに座って、
本を読みふけってしまった。


夕暮れのとも。
河野通和『「考える人」は本を読む (角川新書)』(KADOKAWA


ジーノの家』のところまで読んで、ふっと息をつく。
自然と、ここが立ち上がり時のような気がして、本を閉じた。
あとは、帰りの電車で読もう。待ち合わせまでは、もう少しある。
横綱に寄って、気になった本の実物でも拝見しよう、と思ったが、
意外にも、ほとんど見つからなかった。紹介時の単行本そのものは、
まぁ、仕方ないにしても、その後に文庫化している方もない。


いや、それも、2014年の扶桑社文庫とか、2015年のポプラ社文庫とか、
文庫担当者に言わせたら「そりゃ、むつかしっすよー」と即答されるのかもしれぬ。
知っている本の含有率が高かったから気がつかなかったけど、この本で紹介されている本、
もしかして相当、マイナーな本なのでしょうか。新刊書店で在庫持っている本屋さん、
何冊くらい揃っているものだろうか。(←フェア発注とかしないで、もともとあったやつね)


〆切本とかは、まぁ、新しいからあるだろうけどね。


気になる新刊。
皆川博子辺境図書館』(講談社
ケン・リュウ、伊藤彰剛、古沢嘉通紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)』(早川書房
マーヤ・ヴァン・ウァーグネン、代田亜香子マーヤの自分改造計画――1950年代のマニュアルで人気者になれる?』(紀伊國屋書店
越前屋俵太想定外を楽しむ方法』(KADOKAWA
本の雑誌編集部『本の雑誌407号2017年5月号』(本の雑誌社
ヴァシリーカンディンスキー宮島久雄点と線から面へ (ちくま学芸文庫)』(筑摩書房
川崎昌平流されるな、流れろ! ありのまま生きるための「荘子」の言葉』(洋泉社
リチャードブローティガン福間健二ブローティガン 東京日記 (平凡社ライブラリー)』(平凡社
山高登『東京の編集者』(夏葉社)
永江朗日本の時代をつくった本』(WAVE出版)


月曜夜から飲み会。
終盤になって、翌日休みの人が半分近くいることに驚愕。
楽しすぎて、ものすごくギリギリまで遊んでしまった。うう。
というわけで、本の周りの人たちと、楽しい飲み会。
お誘いがあるうちが、ハナですな。ぜひまた。


読了。
河野通和『「考える人」は本を読む (角川新書)』(KADOKAWA


「生と死を考える」のとこも、次々と気になる本や人が。
『さもなくば喪服を』*1のとこには、井田真木子の名前も出てきた。
いやー、良かったな。読みたい本がたくさん現れた。

願わくは、楽しい読書を!(p.286)