春の宵、友と語らう

書店員の仕事


今夜は、3年ぶり、学生時代の友人と会う。
むちゃくちゃ楽しみ。夕飯の仕度指令が出ているので、
洗濯物干してから買い物に行こう。


数年前に彼に薦めてもらった『落語の国の精神分析*1は、
結局、読み出すにも至らなかった。でも、四六版宣言に含まれて入荷したこと、
4月に会おうという連絡が早めにきたことが作用して、部屋に迎えることはできた。
近々、読めるといいなぁ。


昼前に買い物をすませ、ハンバーグをこさえる。
レシピを斜めに見ながらてきとうにこさえる。
作りたてなら、美味しく食べられる。
逃げた肉汁など追いかけない。


入れ忘れたしょうがをおろして投入したハンバーグ第二弾も、
美味い。こどもたちの口に合うかどうかは、妻のトークにかかっている。
任務を終えて、出かける。友人に会いに出かける。


車中のとも。
龍應台、天野健太郎台湾海峡一九四九』(白水社


「日本語版への序文」読んだ。厚みに負けず、持参して良かった。
返却期限に吸い込まれて二度とお目にかかれなくなるとこだった。
ほんの少しでも、からだに、脳に刻みこめば、全く読まずに返却するよりも、
断然、再び手に取る可能性が高まるのです。(そういうことにしておきます)


ノープランで大阪駅に到着。まあ、横綱の胸を借りれば間違いないな。
スタバに入って『台湾海峡』読もうかとも思ったが、混んでいて即断念。
今日あたり発売のはずの『書店員の仕事』を探す。見つからない。検索。
文芸書のとこかと探していたのだが、ビジネス書の方にあるらしい。
わー。こっちにも、本屋さんの本のコーナーがあったのか。
知らなかったわー。背表紙を丹念に追いかける。
ふと平積みに目をやると、そこにあった。
うぅ、平積みか。恐れ入りました。


購入。紀伊國屋書店グランフロント大阪店。
NR出版会『書店員の仕事』(新泉社)
望星 2017年 04 月号 [雑誌]』(東海大学出版部)


レジは新人さんだった。がんばれー!
『ブックレットホン』*2が、見本ありのシュリンク仕様複数冊面陳になっていた。
みなさん、これを買って、奈良に遊びに来たらいいよ!


『BOOKMARK』*3第7号「眠れない夜へ、ようこそ」もいただく。
高慢と偏見とゾンビ*4、気になる。


梅田のまちは油断すると迷子になるし、と、
友人と行こうと思っていたお店への道を事前に確認。
地下街をうろつく。すでに若干、迷子気味ではないか。
目印のお店は見つけられないまま、見覚えのあるエスカレーター発見。
地上に。あぁ、たぶんこのあたり、この路地か、こっちか、こっちだ。
無事にお店にたどり着いた。貼り紙がしてあった。


その店は、移転していた。


代わりの店は思いつかず、疲れをいやす喫茶店も見つけられず、
梅田地下を放浪。あれ、無意識に堂島の方に向かっている?
いや、今の僕に必要なのは、本じゃないおやつなんです。


地上に出ると、命綱のような嬉しいメールが来ていた。
息を吹き返して、結局、本おやに向かうことにする。
坂上さんのエネルギーをおすそわけいただいて、
暗くなった通りに再び飛び出す。


購入。本は人生のおやつです!!
宮崎哲弥新書365冊 (朝日新書)』(朝日新聞社


坂上さんに教わった喫茶店あまでおにて、
閉店までのわずかな時間をお借りして、
センパイにはがきを書く。


3年ぶりの友人との時間は、期待通りの楽しさで、
しかも嬉しかったのは、そんなに本の話が出ないのにも盛り上がれたこと。
あたしにも、本以外で楽しめることがあるんですねー。
別れ際にようやく、図書館の話題も出て、うわー!
と興奮したところで解散。


まだまだ話せる。


持つべきものは、人生が充実している友だちか。
俺も、がんばろ。