歩道橋が魔術師(二点立体の謎)

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)


読まないはずの本を読むタイミングがある。
誰かの「読みたい本」をうっかり手にしたときもそうだ。
そうして、それが、首根っこをぐっとつかむような本だったとき、
じわじわと喜びがわいてくる。人生の大きさにひれ伏したくなってくる。


車中のとも。
呉明益、天野健太郎歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)』(白水社


表題作、読んだ。いい。とてもいい。
表紙の写真もいいね。


まだ体調万全とは言えないが、それなりに長く働いて退勤。
ちょっと調子戻ってきた感触もある。でも、この「調子」が、
果たして戻すべきテンポなのかというのは、検討の余地がある。
具合が悪いときの、慎重で丁寧な感受の感覚は、
いつでもたずさえておくべきな気もする。


車中のとも。
呉明益、天野健太郎歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)』(白水社


「九十九階」読んだ。やばい。面白すぎた。
2つ読んで、面白さが立体化した。いや、ほんとうなら、
3点ないと立体として成立しないはずなのだが、この本は、
2つ目で立体化してしまった。歩道橋の魔術だろうか。
いったいこの先、どんなことになってしまうのか。


一昨日買ってきた『本の雑誌3月号』*1を歯みがきしながらパラパラ。
島田さんの連載、ルーエの記述こんだけかよ!と一瞬思ったのだが、
爆発を止めてるっていう重要性を表すなら、この少なさがむしろ必要なのか。


体重をはかったら43.8kgだった。
かなりやばいな。