虹に夢中になっていた

kotoba(コトバ) 2016年 秋号


今日も、雨が降るだろうと、傘を持って出る。
昨日の傘はちょっと大きすぎたから、
今日はビニ傘だ。軽い。小走れる。
電車が行ってしまったばかりだったので、
落ち着いて売店で飲み物とパンを購入する。


車中のとも。
さかなクンさかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社


優勝できなかった悔しさと、周りのサポートを受けてのリベンジ。
出世払い。そして進路模索にもがくおさかなサン。
けっこう苦労してるよなぁ、と思う。なんとなく、
好きなことに打ちこんで、悩みなんかない人、
みたいに感じられるけど、そうでもない。


すぐに立ち直ることも手伝って、苦労エピソードが読者の記憶に残りにくいのかもしれない。
でも、けっこういろいろ、苦しんでいるように思える。でも嬉しいこともたくさんあって、
読んでいて楽しい。わくわくする。波乱万丈に人生が進んでいく。お母さんのことは、
かなり「客観的」に書かれている気がする。お母さんの気持ちを代弁したり、
想像したりするよりも、何を言ったか、何をしたか、が書かれているから、
一般的な「いいお母さん」という偶像ではなくて、
さかなクンのお母さん」というリアルな印象が、
読者それぞれの脳裏に浮かぶような気がする。


気になる新刊。
kotoba(コトバ) 2016年 秋号』(集英社


『kotoba(コトバ) 2016年 秋号』特集は「雑誌を哲学する。」
片岡義男の「男性誌は"アメリカ文化への憧れ"の教科書だった」掲載。


私が担当を離れてからも何か月か棚で頑張っていた、
つまり売れていなかった彼が返品される山の頂上に座っていた。
「おう、世話んなったな。いったん、島田さんのとこに帰るわ」
「ちょっと待て。俺がまたいつか誰かに贈るときのために、家に来い」


購入。
冬の本』(夏葉社)


読了。
さかなクンさかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社

もしお子さんがいらっしゃったら、いまお子さんが夢中になっているものが、すぐ思い浮かぶはずです。それは虫かもしれないし、ゲームやお菓子かもしれません。つい「もうやめなさい!」なんて言ってしまいたくなるかもしれません。けれど、ちょっとでもお子さんが夢中になっている姿を見たら、どうか「やめなさい」とすぐ否定せず、「そんなに面白いの?教えて。」と、きいてみてあげてください。きっとお子さんは喜んで話をしてくれるはずです。その小さな芽が、もしかしたら将来どんでもなく大きな木に育つかもしれません。(p.260)


近鉄奈良線の車窓から、巨大な虹を見た。
北側の窓からだけでなく、南側にも少し見えた。
途中切れていたけど、つまり、大きな虹のトンネルに向かって、
電車は走っていたってことになるんだな。初めての体験でした。