贈る言葉に散るさくら

車窓から、佐保川沿いの桜が見える。
まだ、わりと咲き残っているようだ。
平常宮跡にある桜も、まだ咲いている。
それにしても、車窓からの景色をもうずっと、
見ないまま毎日を過ごしていたなぁ、と思う。


車中のとも。
内田樹街場の文体論 (文春文庫)』(文藝春秋

移行期的混乱の中で君たちはこれから結婚して家庭をつくっていくことになるわけですけど、これからは「本当に新しいもの」をつくってゆかないと間に合わない。古い制度はもう賞味期限が切れていると思うんです。(p.198)


久しぶりに読み聞かせ。
途中、のどがかゆいというか、むせるみたいになって、
なんとか切り抜けたが、ふがいない。そんなに変な発声になっていたのかしら。
精進します。それにしても、一生懸命に聞いてくれるこどもたちは、
なんといとおしい存在か。あと何回経験できるかわからないが、
ていねいに、取り組みたいものよ。


気になる新刊。
京都 2016年 05 月号 [雑誌]』(白川書院)


『京都 2016年 05 月号』特集は、
「京の気になる本屋さんへ行こう」。


購入。
岡崎武志ここが私の東京』(扶桑社)
考える人 2016年 05 月号』(新潮社)


配架前のオカタケ師匠の本を、レジへ。
装丁・造本がいい。上京本の1冊めは未所持なのだが、
さっと目を走らせたあとがきと、本の造りの魅力で購入に至る。
師匠が上京した歳と、僕が西に移った歳がだいたい一緒くらいだったはず。
気になっていた『考える人』も一緒に持っていったが、
『京都』のことを忘れていた。家路についてから、
思い出した。来週まで、残ってるかなぁ。


残り少ない『文体論』を読んでしまおうと思ったが、
猛烈な眠気に襲われて、電車の中ではぜんぜん読み進められず、
降りたあとにすごくすっきりして、またも構内を歩きながら読む。
でもすぐに夜の道へとはみ出して、もうそれ以上は読めないんだ。


妻子が寝たあとで、読み終える。
青山ゆみこさんの解説も良かった。


読了。
内田樹街場の文体論 (文春文庫)』(文藝春秋