美味しいものを読みなさい

車中のとも。
新潮社編『私の本棚 (新潮文庫)』(新潮社)


井上ひさしのとこ。面白い。面白いというか、
読んでいて気分がいい。読んでいて気分が良くなる文章を読みたい。


もちろん文章、本の好みは人それぞれだから、僕が言っているのは、
「美味しい(と僕が感じる)ものを食べたい」って言っているのと同じ。
食べてるとき、美味しい、美味しい言いながらだと、幸せだから、
楽しい、気分いい、って言いながら、読むよ。


ひとり病欠。
さまざまな問題があちこちから噴き出してくるのを、
火消し、火消し、そうして新人さんがひしめくレジ、
先輩が帰宅を放棄したので、私も雑事に追われてとっぴんしゃん、
まぁ、私の場合、いつものことではあるのだが、19時過ぎまで居残る。
「なんとなく貢献した気分」が錯覚だということを自らに言い聞かせ、
退勤。


車中のとも。
新潮社編『私の本棚 (新潮文庫)』(新潮社)


井上ひさしのは、読みさしの続きで事態が急転して、
ちょっとぐんにゃりした気分になった。朝に読んだところは、
すごくいい気分だったので、不思議な感じ。そういうとこも、
本て、面白いよな。


荒井良二の「旅する本棚」の絵、いい。
内澤旬子「書棚はひとつだけ」もいい。
内澤さんの『捨てる女』*1を読みたくなったり。

それから十年が経っている。あの本たちは今どこでどうしているのだろう。古書店に売られて霧散していったか、それともご遺族がいまも大切に保管されているのか。なぜだろう、知りたくない。(p.101)


西川美和「蔵書の掟」、良かった。「わんこそばなら今がストップ」いいねえ。


近鉄奈良に到着、夜桜を見に行きたい。
古い友人がカラオケで唄ってくれた「夜桜お七」、また聴きたい。